カーオーディオの音を良くするためには。「オーディオの基礎を知ろう」

カーオーディオの音を良くするためには。の第2回目です。今回はオーディオの基礎を知ろうというテーマで書いていきたいと思います。ちょっとハードな内容なので難しく感じるかもしれませんがゆっくり読んでみてくださいね。

まず、簡単な質問ですが「ステレオってなんですか?。」と質問すると以外にも答えることができない人が多いように思います。貴方ならどう答えるでしょうか。ちょっと検索してみると、「左右2つのスピーカーで音声を再生する方式のことである。」とありました。当たり前の事じゃんと思うかもしれません。しかし、このステレオの元はモノラル音源を2つのマイクで拾って擬似的にモノラル音源を2つのスピーカで再生すると不思議にも広がった音で再生できる事に気づき、ステレオというのは、左右異なった音源をマイクでとらえた物を左右独立してスピーカーで左右同時に再生する事が本来のステレオの原点なのです。

例えばモノラルのラジオ2台用意して同じ局に合わせて同時に鳴らしてみてください。すると不思議にステレオのように音が広がって聞こえてきます。つまりステレオの始まりはモノラルでありました。そして左右独立した音源をとらえ、それを逆に再生するというのがステレオであったのです。

今のステレオ再生というのはもっと複雑です。普段、何気なく聴いているCDやダウンロードしたmp3などの音源は左右の中に音のイメージができるように音を意図的に配置されて自分の目の前にステージがあるように作りこまれています。

ステレオイメージ

カーオーディオ基礎講座資料より

カーオーディオで最も大切な事はこの、ステレオイメージができるだけ正しく再現できることです。でもこのステレオイメージがカーオーディオで再現を作ることが簡単でないのが現状です。なぜなんでしょうか。

貴方はまともにホームオーディオを真剣に聞いたことがあるでしょうか。聞いてみるとCDなどに込められたステレオイメージが簡単に再現されます。されやすいと言ったほうが正しいかもしれません。

まず、貴方がホームオーディオで一番良い音で聞きたいと思ったら自分の聞く位置をまず探すと思います。そして、左右の音のイメージがされやすいポジションで聞く事になると思います。具体的には、ステレオイメージの一番正確な音が聞ける位置としては左右の真ん中であり、スピーカーからある程度の適正な距離を取ると思います。

しかし、カーオーディオではこのポジションを選ぶ事はできません。何故ならば、シートポジションが決められてしまうからです。運転席か助手席か、後部座席かですよね。ということは、左右のスピーカーから距離が左右均等でなくスピーカーからの距離も限定されてしまいます。自分が一番良い音で聞きたいと思う場所から離れてしまう。これが正確なステレオイメージが再現できないカーオーディオでの絶対に不利な点の一つです。

もう少し、詳しく説明しましょう。ホームオーディオのようにカーオーディオの場合、同じ距離が取れません。これは自分が聞く音の左右のズレが生じてしいます。下の図は左右の音の時間軸がずれる事により赤と青の波が重なり合ったり、単独で波が出たりしていることをイメージ化した図ですが重なる事によって左右同じ音が出たとしてもスピーカーからの距離とると、左右の時間差により音の打ち消し合いの現象が生じます。これによってスピーカーがフラットな音を出したとしても打ち消し合いの音が合成されてフラットな音が出せなくなってしまう事になります。

左右の音の重なりイメージ

音の打ち消し合いイメージ

カーオーディオ基礎講座資料より

ヘッドフォンのようにダイレクトにスピーカーを聞けば音のズレは生じませんがスピーカーから出る音は低音から高音までの音は一定ではありません。変化する音の波でもあります。

音の波長

オーディオで左右の音が同じであれば正しくステレオも再現できます。左右異なるスピーカーを使って聞く人はまず、いないはずです。同じ左右からでる音の条件が同じでないとカーオーディオのステレオイメージが再現できないのです。

カーオーディオをいろいろ触っている人は、タイムアライメントを使えばいいでしょう。と思っていると思います。しかし、タイムアライメントは万能ではありません。なぜなんでしょうか?。ホームオーディオでのようにある程度離れた距離が必要です。ヘッドフォンのようにスピーカーからダイレクトに聞けば関係ないですが、スピーカーから出た音は空気を挟む事によって音のダイレクトな音を緩和する働きをしているからです。

スピーカーで有名なメーカー、ボーズ社が昔から音は間接音は8割、直接音が2割がベストだと言っています。これは、音響的に調べた結果だと思いますが、ホームオーディオでもカーオーディオでもスピーカーから離れたところで聞いているはずです。カーオーディオで考えると右のスピーカーが、近過ぎるとダイレクと音が強すぎてしまい、余計に左右のスピーカーの音の差が生じやすくなります。ということは物理的にリスニングポジションから適度に離れる事が必要となると思います。又、左右の距離が異なっていても左右の距離をとるとスピーカーの差はあまり感じにくくなるのではないでしょうか。ということはタイムアライメントで無理に補正を強制して入れなくても物理的にスピーカーを離せばいい事になります。

タイムアライメントはデジタルで強制して時間軸を整えれば時間軸は揃えることはできてもスピーカーが近すぎることによるダイレクトな直接音は消すことができません。これがタイムアライメントの欠点なのです。カーオーディオのタイムアライメントは魔法のツールではないことに気がついてほしいのです。いい加減なスピーカー取り付けをして、これをデジタルの魔法ツールがあるから大丈夫だと考えるのは大きな間違いなのです。調整だけでどうにでもならないことだってあるのです。それなら取り付けの段階で出来る限りスピーカーが自然に鳴らすことができる位置を決めることができればアナログ的に有利となり少しでも左右のスピーカーから出る音を自然な再生する事ができるはずです。

あるカーオーディオ雑誌ではガラスの先端にツィーターを取り付けしてはダメと書いてありました。反射する音が多くなり音が悪くなると書いてありました。一理、この現象は確かにありますが、対処方法としてガラスのコーナーより少し離したりツィーターの角度などを見直せば問題はありません。ホームオーディオのどんなスピーカーだって壁やコーナーに近づけると音が膨らんだり反射音が多くなったりして自然な音は出しにくくなります。カーオーディオも同じです。カーオーディオの場合スピーカーはドアという限定された場所しかありません。しかも壁に埋め込んであるのと同じですよね。壁の影響はとても大きいと考えていいでしょう。

カーオーディオにとってスピーカーは理想の位置ではなくそこしか取り付けできない欠点があります。ですから物理的に少しでも音響的に考えて有利な取り付け方法が確立できれば音はよく出来るのです。

量販で適当にスピーカー交換して交換した満足だけ味わいたいならそれでもいいですが、音を本質的に発揮したいなら取り付け方法を工夫するべきです。最近のカーオーディオショップはホームオーディオも聞かない店員が増えています。これじゃ、より良い音(お手本になる音)も知らず、どうやってよい音を作れるのか?私には不思議に思います。

よい音やお手本になる音をゆっくり聴いてみるというこはとても大切な事です。最近のカーオーディオは昔よりデジタルの進化によりかなり音を良くすることができるようになりました。しかし、使い方を間違えれば逆に簡単に音を悪くしてしまう危険性があるのです。オーディオの知識、音を人がどのようにとらえているのかを知ることによってカーオーディオの取り付け方法も変わってくるはずです。

貴方のカーオーディオを少しでも音が良くしたいと考えるならDIYではちょっと難しいでしょう。是非こだわりのあるショップへ行ってくださいね。

長くなりましたが、少しでもお役に立てれば幸いです。次に、音を良くしたい第3回を暇ができたら書こうと思います。では、又。