カーオーディオの調整 カーナビが音質が悪いワケとイコライザー補正方法と音響測定アプリ紹介
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カーオーディオ、カーナビの音が良くないと悩む方は非常に多いと思います。その原因の一つが無理に音質調整を行っていることです。イコライザーの上げすぎや過剰な音響補正機能の多様によって使いすぎは歪む原因になってしまいます。自分にとって最低限必要な機能だけを利用すればいいのですが、ほとんどの方はすべての機能にオン状態になっていることがほとんどです。実際にはスピーカーがうまく取付されていれば全く必要ない機能ばかりです。例えばサラウンドのような機能はステレオ本来の音質を再現したいのであれば損なうので全く必要ありません。
あと音質が悪い原因がもう一つあります。携帯の音楽ダウンロードです。音楽を手軽を手に入れるにはとても便利なのですが、これを批判するとダウンロードサイトに敵を作るような事なのですが、携帯のダウンロードサイトでは音源はすべて圧縮音源です。この圧縮音源とはどのようなものかを理解していない人が多いと思います。圧縮音源とは元音源のデーターサイズをリサイズして小さくしています。これはダウンロードしやすいようにしているわけですが、圧縮のため、音源が削られている事に気がついていません。つまり、圧縮には超低音や高い高域は不要として元データーから音質を削ってしまっていることがあります。イヤフォンなどで実用範囲が音としてでていれば十分との解釈からそのような音に作り変えられているのです。圧縮のイメージを画像で例えば、元の画像に所々穴を開けているのが圧縮と思ってください。このままだととても醜い画像となるので見にくいのでそれをギュッと縮めて穴を削って見にくくしてしまうと元の画像が小さくなって穴は見えなくなります。これが圧縮の原理です。音も同じで原型から少しずつ削って元の原型だけとどめているのが圧縮音源です。音質を比較すると比較にならないぐらい音質が悪くなっている事に誰でも気づきます。元音源と比較しないからわからないだけなのです。音楽の音質を良く聴きたいならダウンロードはやめたほうがいいです。
ダウンロードして音源の音質が悪くなっているのでそれを無理やりにカーナビなどの音質補正機能を多用して音を作り込むというのでは音が余計におかしくなってしまいます。音質をよく聴きたいなら元の音源に気を使ってほしいと思います。ダウンロードならハイレゾ音源を使うとかCDからコピーして携帯や音楽プレーヤーに入れるやSDカードにメモリに入れるなど工夫してください。音源の音質が良いと自分のカーオーディオを見直すことができます。
最近のカーオーディオの調整作業の中でも時々測定結果を公開してきました。一台一台うまく行っているとは限りません。しかし、この結果をみなさんは、どう捕らえているかは疑問ですが、感で調整ばかりしていても物理的にスピーカーからでた音はどうなっているのかはわかりませんから補正した部分を早く見つける。又は、どこが悪かったのか早く推測できるというのには測定は欠かせないものだと思います。
完全にフラットにイコライザーで調整してみても返って音が悪くなったと感じた方もいるのかもしれません。
イコライザーでの補正は極度に上げ下げしても効果がない場合があったり、上げ過ぎて不自然な音を作ってしまったりすることもあります。
いわゆる定在波、特定した音をいじっても動かない音ですがこれが厄介で、カーオーディオにとって簡単には修正とはいきません。
この特定する周波数をイコライザーで無理にやっても、スピーカーやアンプに無理な負担をかけるだけでなく大きな歪も作ってしまうことがあるので、イコライザーは必要最小限に留めたほうが音質の鮮度を保つことができるようです。
どの程度の補正が適正であるかということはその車でケースバイケースでいじってみてください。
又、測定のコツですがマイクの向きによっても特性が変化したりします。右チャンネルだけ測定したいなら右へ向けるとか左チャンネルなら左に向けるとかが正確な特性を捉えることができます。
しかし、全体の測定となると運転席、もしくは、左右座席のセンターとなりますがセンターの場合は、高音域特性は運転席とのズレがあるのでこの特性を考慮しなくてはいきませんので注意が必要です。
測定音源ダウンロードできます。
測定音源はピンクノイズやスイープ音源を使います。MicWの紹介ページよりダウンロード可能です。
測定用サンプル
SPLまたはRTA測定用のピンク/ホワイト・ノイズがダウンロード可能です。
[ピンク・ノイズ:1分間 16Bit 44.1kHz WAVファイル]
[ホワイト・ノイズ:1分間 16Bit 44.1kHz WAVファイル]
さて、以前にオーディオの音響測定に吉正電子のRAEを紹介してきましたがRAE以下のバージョンの販売は中止されました。
価格も安くてよかったのですがWindowsのOSがvistaや7にアップされた為にDSSF3のみ販売となったようです。
価格はLite版が9800円ですがそれ以上のものはかなり高い価格となっています。
カーオーディオの測定はそれほど専門的な測定は必要はあまりありませんからライト版で十分かと思われます。
パソコンでスイープ測定(周波数の連続測定)をしたいならフリーソフト、WaveSpectraというソフトefu’s pageさん、こちらのほうがいいかもしれません。
とりあえず、お金をかけず何とかして測定してみたいならノートパソコンやIpadなどを使って測定マイクさえあれば測定できます。フリーソフトも出ていますが、マイクやパソコンのサウンド補正というのはできませんがマイク特性がほぼフラットとすればとても参考にはなります。
この場合、最低限USBオーディオインターフェイスを使ってインとアウトができるものなら結構精度も高く測定結果は信頼できます。
但し、iphoneやipadの内蔵マイクは音響測る特性には適していない(フラットでない)為、正確性を求めるためにもUSBオーディオインターフェイスは不可欠なのです。
最近、私が頻繁に使用してるUSBオーディオインターフェイスですが小型でとても便利です。
最近、私が頻繁に使用してるUSBオーディオインターフェイスですが小型でとても便利です。
ipadを利用しているのですがipadに直接接続できるUSBオーディオインターフェイスを接続してオーディオインターフェイスには測定マイクを接続します。測定できるアプリ、RTAで測定します。測定はipadだけでなくパソコンでの測定も可能ですから両方使えるのはUSBオーディオインターフェイスならです。
又、最近はipadやiphoneに直接接続できるマイクがあるので手軽に測定してみたいと思う方は購入して利用するといいでしょう。
ipadに直接ダイレクトにさせるマイクにはMicW i437があります。CA114キャリブレーション用小型音源装置利用すればより正確な測定が可能になります。
参考ページ
iPhoneで部屋の音を測ってオーディオ環境改善。小型マイク「i437L」を試した→https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1097442.html
MicW コンデンサーマイク i437L Lightning端子 無指向性 測定用
iPhone、iPad、iPad MiniおよびiPod TouchのLightningをサポートした無指向性ミニ測定マイクロフォンi437Lが遂に登場。僅か50mm/10gで、IEC 61672 Class 2サウンド・レベル・メーター標準に準拠しています。感度および周波数特性は出荷前にファクトリでチューンナップが施され、MicWで測定した1台ずつの感度値がマニュアルに記述されています。i437Lと感度値入力に対応した測定用Appを併用することで、最小の音響測定器としてLightningを搭載したiOS機器をサウンド・プレッシャー・レベル(SPL)メーターとして、またはリアルタイム・アナライザー(RTA)として利用することが可能となります。高い耐久性能とポケットに収納可能なコンパクト・デザインのi437Lは、歪みなく正確なライブ・サウンドの測定、そして高音質でボーカルや楽器のレコーディングが可能です。
ハイコスト・パフォーマンスのSPL測定ツールに
Faber Acoustical社のSignalScope Pro / Pro 2018シリーズや、Studio Six Digital社のAudioToolsといったiOSデバイス用音響測定アプリには、測定用マイクロフォンのキャリブレーション機能が搭載されています。別売のMicW CA114を使用すると、従来のように高価な校正器やiOS端末によってそれぞれ異なる計算式より求められる値を使用することなく、簡単に素早くプロフェッショナル・レベルで正確なキャリブレーションを行うことが可能です。
PreSonus オーディオインターフェイス AudioBox iOne [Studio One Artist 付属]
ポータブル、高い忠実性能、そしてマルチプラットフォーム対応
バスパワー駆動USB 2.0/iPadオーディオ・インターフェース
コンパクトかつ大きなコントロール・ノブ
ハイパフォーマンス・クラスAマイク・プリアンプを搭載し24Bit 96kHz対応
パワフルで簡単な操作性を誇るStudio One ArtistソフトウェアとiPad用レコーディング・アプリCapture Duo
※Studio One Artistは、AudioBox iOneをMy.PreSonusで製品登録すると、付属品としてバージョン4をダウンロードすることができます。
【国内正規品】Dayton Audio EMM-6 コンデンサーマイク
レコーディングや測定用の超リニア特性のコンデンサーマイク
部屋の音響特性検知や高解像度なスタジオレコーディング、ライブに最適
マイクユニット:6mm径エレクトレット・コンデンサー
マイク校正データーシリアル番号よりダウンロードできます。
指向特性:無指向性
周波数特性:18Hz~20kHz
インピーダンス:200Ω
感度:10mV/Pa (-40dBV,0dB = 1V/Pa)
非常にフラットな周波数特性と高レスポンス
全方向の音を均等に捉える無指向性
スイベルスタンドマウントとトランスポートケース付属
AudioControl SA-4100i 全方向オーディオテストおよび測定マイク Apple / iOSデバイス用
AudioControl SA-4100i 全方向オーディオテストおよび測定マイク Apple / iOSデバイス用
オーディオコントロールのアプリMobile Tools 専用マイクiosデバイスとダイレクトに接続あいて音響測定が可能になります。又、マイク校正データーのダウンロードしてMobile Tools にインストールすれば正確な測定データーを得ることができます。
メーカーのホームページリンク貼っておきますので確認してみてください。
【国内正規品】Dayton Audio iMM-6 iPhone用コンデンサーマイク
マイクユニット:6mm径エレクトレット・コンデンサー
指向特性:無指向性
周波数特性:18Hz~20kHz(キャリブレーション済)
インピーダンス:200Ω
感度:10mV/Pa (-40dBV,0dB = 1V/Pa)
ipad、iPhoneを使って音の特性を測るアプリならこれがおすすめ。
キーワードRTAで検索
RTA
https://apps.apple.com/jp/app/rta/id298839433
カーオーディオでお馴染みのメーカーAudioControl社のアプリMobile Tools
Dytonのマイクならこちらが一番おすすめです。マイクの校正データーも入れることができるのでより正確な結果が得られます。
https://apps.apple.com/us/app/mobile-tools-by-audiocontrol/id1321129383
校正データーはマイクのメーカーよりダウンロードできます。マイクのケース裏に書いてあるシリアル番号を入れてダウンロードします。
https://support.daytonaudio.com/MicrophoneCalibrationTool
校正データーの入れ方はダウンロードしたtxtデーターをipadやiphoneのファイルに保存します。
Mobile Tools の情報からマイクロフォーンセッティングを選択してdytonのマイクを接続してマイクを追加します。+からマイクを追加します。
i丸をクリックして右下のcalファイルから保存した校正ファイルをインポートしてチェックマークが入っていればOKです。
Audio-Technica Installed Sound (iosバージョンによっては動作しないことがあるようです。)
ダウンロードリンク↓
https://apps.apple.com/jp/app/audio-technica-installed-sound/id789968231
マイクとアプリは自分の環境に合わせて選んでみてください。Androidでもアプリがあるので探してみてください。
カーオーディオDIY(自作派)なら一度は測定してみて調整して、結果が悪かったというなら、なぜこのようなことになったのか自分であれこれ考えてみてほしいと思います。
貴方のカーオーディオの音質改善につまづいたら音のメカニズムの基礎を勉強してみてください。そこにはきっと何か解決方法が見つかるはずです。
最近は寒かったりしてしていますが、今からカーオーディオの音質を良くしておきましょう。音がいいとドライブがもっと楽しくなるはずです。
では、又。