音響測定ソフトとイコライザー補正
カーオーディオ調整 < カーオーディオブログ
最近のカーオーディオの調整作業の中でも時々測定結果を公開してきました。一台一台うまく行っているとは限りません。しかし、この結果をみなさんは、どう捕らえているかは疑問ですが、感で調整ばかりしていても物理的にスピーカーからでた音はどうなっているのかはわかりませんから補正した部分を早く見つける。又は、どこが悪かったのか早く推測できるというのには測定は欠かせないものだと思います。
完全にフラットにイコライザーで調整してみても返って音が悪くなったと感じた方もいるのかもしれません。
イコライザーでの補正は極度に上げ下げしても効果がない場合があったり、あげ過ぎて不自然な音を作ってしまったりすることもあります。
いわゆる定在波、特定した音をいじっても動かない音ですがこれが厄介で、カーオーディオにとって簡単には修正とはいきません。
この特定する周波数をイコライザーで無理にやっても、スピーカーやアンプに無理な負担をかけるだけでなく大きな歪も作ってしまうことがあるので、イコライザーは必要最小限に留めたほうが音質の鮮度を保つことができるようです。
どの程度の補正が適正であるかということはその車でケースバイケースでいじってみてください。
又、測定のコツですがマイクの向きによっても特性が変化したりします。右チャンネルだけ測定したいなら右へ向けるとか左チャンネルなら左に向けるとかが正確な特性を捉えることができます。
しかし、全体の測定となると運転席、もしくは、左右座席のセンターとなりますがセンターの場合は、高音域特性は運転席とのズレがあるのでこの特性を考慮しなくてはいきませんので注意が必要です。
さて、以前にオーディオの音響測定に吉正電子のRAEを紹介してきましたがRAE以下のバージョンの販売は中止されました。
価格も安くてよかったのですがWindowsのOSがvistaや7にアップされた為にDSSF3のみ販売となったようです。
価格はLite版が9800円ですがそれ以上のものはかなり高い価格となっています。
カーオーディオの測定はそれほど専門的な測定は必要はあまりありませんからライト版で十分かと思われます。
パソコンでスイープ測定をしたいならフリーソフト、WaveSpectraというソフトefu’s pageさん、こちらのほうがいいかもしれません。
とりあえず、お金をかけず何とかして測定してみたいならノートパソコンやIpadなどを使って測定マイクさえあれば測定できます。フリーソフトも出ていますが、マイクやパソコンのサウンド補正というのはできませんがマイク特性がほぼフラットとすればとても参考にはなります。
この場合、最低限USBオーディオインターフェイスを使ってインとアウトができるものなら結構精度も高く測定結果は信頼できます。
但し、iphoneやipadの内蔵マイクは音響測る特性には適していない(フラットでない)為、正確性を求めるためにもUSBオーディオインターフェイスは不可欠なのです。
最近、私が頻繁に使用してるUSBオーディオインターフェイスですが小型でとても便利です。
PreSonus オーディオインターフェイス AudioBox iOne [Studio One Artist 付属]
ポータブル、高い忠実性能、そしてマルチプラットフォーム対応
バスパワー駆動USB 2.0/iPadオーディオ・インターフェース
コンパクトかつ大きなコントロール・ノブ
ハイパフォーマンス・クラスAマイク・プリアンプを搭載し24Bit 96kHz対応
パワフルで簡単な操作性を誇るStudio One ArtistソフトウェアとiPad用レコーディング・アプリCapture Duo
※Studio One Artistは、AudioBox iOneをMy.PreSonusで製品登録すると、付属品としてバージョン4をダウンロードすることができます。
【国内正規品】Dayton Audio iMM-6 iPhone用コンデンサーマイク
マイクユニット:6mm径エレクトレット・コンデンサー
指向特性:無指向性
周波数特性:18Hz~20kHz(キャリブレーション済)
インピーダンス:200Ω
感度:10mV/Pa (-40dBV,0dB = 1V/Pa)
ipadを使って音の特性を測るアプリならこれがおすすめ。
RTA
https://apps.apple.com/jp/app/rta/id298839433
Audio-Technica Installed Sound
https://apps.apple.com/jp/app/audio-technica-installed-sound/id789968231
カーオーディオDIY(自作派)なら一度は測定してみて調整して、結果が悪かったというなら、なぜこのようなことになったのか自分であれこれ考えてみてほしいと思います。
貴方のカーオーディオの音質改善につまづいたら音のメカニズムの基礎を勉強してみてください。そこにはきっと何か解決方法が見つかるはずです。
最近は寒かったりしてしていますが、今からカーオーディオの音質を良くしておきましょう。音がいいとドライブがもっと楽しくなるはずです。
では、又。