初心者カーオーディオ講座 < カーオーディオブログ

車を購入した時にカーオーディオやナビゲーションなども一緒に購入したという人も多いはず。
車を買って音楽を聴くと、なんて音が悪いんだと感じる事も多いと思います。

これは、純正のカーオーディオは付属でオーディオが付いていないとクレームが来るのでおまけでカーオーディオが付いていると思ってください。
自動車メーカーはサウンドを中心に売っているのではありませんから致し方がありませんね。
そこで、今までどれほど音に関心がなかったけど、初めて音をなんとか楽しめるようにしたいと思う方も多いのではないでしょうか。

最近、どうしたらいいでしょうかというような電話や相談があります。
実際には購入した車を見せて頂くと、この車でこうしたら音が改善できますよと具体的に話や修正する金額などが提示できるのですが、電話だけだとお客様の不満はどのような事なのか理解しにくいところがあります。

それは、お客様によって、音の質を求める思いがそれぞれ違うのです。少ない予算で少しだけ調整をして終わりたい人や、スピーカーを交換する際にデッドニングまでの料金まで見てもらえる人など範囲がとても広く感じます。予算では5~6万円程度から15万円ぐらいと言う人が多いですが平均、初心者だとスピーカーも変えて10万円以下で出来ないかと考えている人が多いのではないでしょうか。
金額はその人の思いもあるので当店では予算に応じて何がどこまでできるのかを明確にお客様に伝えることにしています。
決して多くお金を出さなくてもカーオーディオが楽しめるようにはしています。
基本的に音というのはワイドレンジ(広範囲に再生できる音)でバランスの整った聴きやすい特性になれば最低限不満はだいたい解消できることが多いと思います。

まず、最初にカーオディオが音が悪いと思ったら以下に書くことをちょっとだけ気にして音を聴いてみてください。



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  • 1、低音から高音は伸びて聞こえるのか?
  • 2、高音が出ていないと感じたらツイーターなどが付いているのか?
  • 3、濁った音がでていませんか?しっかりしまった低音がでない。
  • 4、音のバランスが悪く感じるか?
  • 5、自分の目の前に音の存在感があるのか?


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多分純正のカーオーディオでは1~5までのどれかに不満を感じる事があると思います。

これらの音の不満についての改善方法をこれから教えます。

なぜカーオーディオでは音が不鮮明なのかわかりますか?
カーオーディオでは特に高音が大事とされます。それには理由があるのです。人の耳というのは高音に対して鋭く方向感や存在感を感じやすいのですが、低い低音になればなるほど方向感などがわかりにくい特性があります。

ドアだけのスピーカーでは低い位置にある高音は、方向性(一般的に指向性)があるので耳の位置まで届きにくいので高音が伸びて聴こえにくい。
よって、カーオーディオでは高音に値するスピ-カー(ツィーター)が自分の聴こえる高さと方向は必要になるわけです。

もっとわかりやすく言うと、ダッシュボードの高さに取り付けた高音専用スピーカーのツィーターがあるとツィーターとミッドバスと音が一体になった時、音は自分の目の前かダッシュボード上に音が引き上げられます。これは、人の耳の高音に対して鋭く方向感や存在感を感じやすく、低い低音になればなるほど方向感などがわかりにくい特性をうまく利用した錯覚で自分の目の前に音がいるように感じることができます。
カーオーディオでは如何にツィーターが重要な役割を果たしているのかがお分かりになりましたでしょうか。
ツィターがなければカーオ-ディオはどうにもならないのです。
それでは、何を具体的にすればいいのでしょうか?

順番に書きますので参考までにしてくださいね。



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1、それなりに音が出せているようなら、お金をかけず調整だけ専門店に見てもらう。

調整だけで解決できればこれほど安いものはありません。限界を感じたら次のステップ2以後へ行きます。

2、ツィターがないならチューンアップスピーカー(ツィーター)を購入して足す。

但し、ミッドバスとの整合やクロスオーバーなどのマッチングが必要となるので専門知識の豊富なショップで相談するほうがいいでしょう。注意点は、一般の量販店には位相をチェックする道具や測定できるツールをほとんど持っていない事が多いし、専門の人がいるとは限らない。専門店でも感だけに頼る店も多いので信用できない事もあるのでどんな事をするのか詳しく聞いてみたり、音に対する専門知識が豊富かどうか探る必要があります。

3、予算が許すならドアの鉄板の余分な振動(共鳴)を止めるデッドニングを行う事をお薦めします。

スピーカーは空気を振動させる振動体ですから音圧が上がると薄いドアの鉄板も共に振動して、その音と同調すると予想もしない共鳴現象が起きて音が濁ってしまいます。
デッドニングの作業は防振材をただ貼れば良いといのではなく、必要に応じて適切な防振と吸音が必要となりますので素人では失敗する可能性が高いので専門店に頼のんだほうがいいと思います。



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ダメなデッドニング施工(失敗例)

ショップでデッドニング施工と言っても安くなると言われたら要注意です。何故ならば、デッドニングの材料をケチって工賃ばかり儲けるデッドニングを行っているショップがあるからです。例えば価格的に2~3万円でできることと言えば限られてしまいます。十分な説明も受けず施工すると失敗の施工になることが多く見受けられています。以下の写真を御覧ください。


デッドニング失敗例

ダメなデッドニング施工(失敗例)
制振材が貼る量が異常に少ない例


ドアの鉄板にちょこっとだけ制振材を貼っただけで何も貼っていないケチったデッドニングです。これでは鉄板の泣き、共鳴を防ぐ事はできません。デッドニング施工費を2~3万円できる場合、限られた材料費と工賃ですので要注意です。又、サービスホールだけを塞いでデッドニングを施工したいうのでは音の事が何もわかっていないショップが数多くあります。

デッドニングとは?。

デッドニングとはドアの鉄板の共鳴を取ることが目的であり、制振材をただ貼り付ける事が目的ではありません。

なぜデッドニングが必要なのか?。

スピーカーが振動するとスピーカーの背面から出る空気振動が音量と共に鉄板も一緒に振動し始め、鉄板も音を出し始める事によってスピーカーと共鳴することによって異常な固有振動が出始めて、スピーカーが出したい音とは違った音になってしまいます。デッドニングは余分な鉄板の振動を出来る限り消してスピーカー本来の音を引き出すために行うのがデッドニングの目的です。間違ったデッドニングは無駄なお金を使うだけでなく、音をかえって悪くしてしまいます。音のメカニズムを知らない人が行えばとんでもない事になることは想像できるでしょう。



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4、もっと予算がゆるすなら、スピーカーの交換をお薦めします。

価格が安くても最低2ウエイセパレートスピーカーを選びましょう。先ほど説明したようにダッシュボード上にツィータ-を設置して音全体がダッシュボード上に聴こえるようにします。

5、調整を理論的に行う事。

スピーカーセットをただつけても音は100%発揮しませんので、極性のチェックや音のつながり、バランス、タイムアライメントなど調整できる事はすべて理論的におこなう事が必要です。ナビゲーションやCDプレーヤーのデジタルを使った調整で、特性も調べながら正しい調整をすることでスピーカーの持っているサウンドを極限まで引き出します。
サウンド調整は経験豊富な人でないと難しいと思います。自分でやるにはお手本になる音や測定環境を揃えたり、どんな音が本当に良いのかを知る必要がありますので難しいと思ったほうがいいでしょう。

6、肝心なのはショップ選び。

カーオーディオの取付を依頼するなら大事なのはショップ選びです。ショップ知識の豊富なショップほど安上がりにできる方法をたくさん知っているはずです。商品の購入ばかり進めてくる店はやめたほうがいいと思います。又、ショップのデモカーを聴いてみるとその技量もわかるかもしれません。ただ、高価な商品ばかり取付したデモカーは参考になりません。そのようなデモカーは商品の音が良くて当たり前ですから低価格もでどのような提案ができるか、自分の予算も含めて慎重に聞いてみる事をお薦めします。

最後に

結局は自分の思いの音と予算があって適切にサウンドチューニングしてもらえる事が大事だと思います。一発で大きなシステムを組むより少しずつグレードアップを重ねるのも一つの手だと思いませんか。

実はカーオーディオは奥深いものでオーディオの知識が豊富に知る事が一番のお金を使わない方法なのです。
如何でしたでしょうか、難しい事もたくさんあるので、わからなければ私にメールか電話にて質問してくださいね。


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