スズキ ハスラー・アンプ搭載編・軽自動車でも本格4ウエイマルチシステムを組む
前回のスピーカー交換編に続きアンプ搭載編をレポートします。アンプはHELIX M-SIX、M-ONEです。DSPは8チャンネルDSP、HELIX DSP.3Sで4ウエイ分のコントロールになります。アンプ搭載にあたり電源強化でエナジーボックス製品も追加しての作業となります。
シート下に設置のためアンプボードを作製してボードの両面を使って各機材を設置して配線していきます。時間をかけていきなりできたのがこれです。
これで一度設置して配線してみたのですが、作業は夜になってこれで良いのかと疑問が湧いてきました。というのは熱を持ちやすい物、アンプやDSPなどは放熱し易い上側がほうが良いのはないかと思ってしまいました。その日の夜はずーっと考え続けてあまりいい気分ではいられなくなりました。
そこで次の朝から全部やり変えることにしました。もちろんアンプボードも全てです。無駄な時間をやってしまったと反省しながらエナジーボックスの配列や配線の仕方を徹底的に変更してしまいました。それがこれ!。
アンプ2台とDSPは上側へ配置。エナジーボックスのキャパシターPoint2、ACP類はアンプの下側にまとめて設置、M-SIXにPoint2+ACP一台、M-ONEに一台のPoint2+ACP、ASKA+ACPはナビとDSP用となるように配線しました。DSPあるほうが前方です。
電源のメンテナンスがしやすいようにヒューズは足元に配置しました。万が一の場合のメンテンスがしやすいように配慮しています。各キャパシターのチャージもここであれば楽です。
運転席に全部付けた理由があって助手席側にはスペースがなく取付できないのです。結構見た目は無茶振りに見えるかもしれませんが効率良いと思っております。レカロシートに交換してあったのでスペースが確保できています。お客様に感謝です。
サウンド調整
このシステムではもちろんUSBダイレクトによるデジタル入力を備えております。ウオークマンでのハイレゾも再生可能なのでウオークマンにテスト音源入れて調整することにしました。
最初にアンプのある程度のゲイン調整、これは任意です。最終は後で合わせることにして、タイムアライメントとクロスオーバーネットワークが調整できるように音量が適度となるようにしました。スピーカーの再生周波数を任意に合わせます。適度にタイムアライメント合わせやすい周波数にセット、TW5K、MID1.25~5KHz、ドアが63~1.25Khzと無難なカット周波数を選択しました。タイムアライメントはツィーターからやり始めミッドレンジ、ミッドウーハーと横位相を合わせました。その後、縦位相の調整、フロントスピーカーの位相が揃ったところでもう一度カットする周波数を選択していきます。なぜこんな面倒なことをするのかというと音質面でのバランスをとるためです。
例えばツィーターなら歪が少ない帯域とミッドレンジとの繋がりのバランスの良いカット周波数を探します。ミッドレンジも周波数が下がってきたとき破綻しない音質を探ります。各スピーカーのバランスが音質の決め手になるからです。
ここができれば全体の帯域バランスを見ながら適切なアンプゲインを探っていきます。ナビもある程度の音量を上げると歪っぽい場所があったりするのでそこを考慮してオシロスコープとデジタルテスターで探り合いが続きます。もちろん最優先は出来上がる音質が重要です。
全体の音作りが追い込めるとイコライザーはほぼなしでも問題無い音に仕上がりました。
イコライジングは補正しきれない部分だけちょこっと触る程度で良い音が作れました。
お客様は、3ウエイでしか味わえない極上のサウンドとバランスが味わえたようです。この店に任せてよかったと言って頂きました。イベントでも好評でした。その後、バッテリーも交換して頂き、ありがとうございました。結局全部完成するまでに1ヶ月もかかっていたんです。
最後に、やはり電源を極めると音がいいです。電源を征するものは音も究極に仕上がるということを実証できた車でした。イベントでのオシロスコープを使っての測定では結果がとても良くサードテクノロジーさんもフロント3エイはいいですねと言っていました。
追記
3月、4月からばたばたとしてお客様を大変おまたせして本当に申し訳ないです。最近ようやく先に受け付けしていた取付予定が見えてきました。6月中はまだ少し余裕もできてましたので取付のご依頼をお持ちしてております。7月の予定はまだなので早めにご相談ください。よろしくお願いします。