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energybox feel Point2 (エナジーボックスフィールポイント2)をThird Technology社からサンプルお借りして試聴ができたのでレポートいたします。


energybox feel Point2

energybox feel Point2 (エナジーボックスフィールポイント2)


製品のスペック情報から

・サイズW80×H50×D140mm(電源端子含/165mm)・静電容量90000マイクロファラッド
・使用推薦電圧12V~16V ・製品/日本製 ・販売価格79,800円(税別)

energybox feel Point2 (エナジーボックスフィールポイント2)を取付するときの注意点

先に説明で取付するときの注意点を書いておきます。
外見から本体写真、赤の端子に付けてある抵抗は、使用する時には必ず付けて先に充電します。充電時間は測ってみると大体5分ぐらいでほぼ充電できるようです。充電を怠ると急激に電気が流れて破壊するか性能のダウンになりかねません。とても危険ですのでお使いになる時は絶対に守って充電を行ってください。万が一バッテリー上がりの時も先にフィールpoint2に充電を行うようにします。メーカーから出荷の時も注意事項が記された文章がついていますので読んでから取付するといいでしょう。

商品説明

フィールポイント2はアンプなどを含またすべてのカーオーディオ記載に使用できるキャパシターです。大容量キャパシターを小電力機材に使用することによって、まれに起きるインピーダンスの変動によって引き起こされる問題点を解決するようにし、スイチング電源の能力を最大限に引き出す事が可能になりました。単体での使用、他のキャパシターとの組み合わせもできるようです。
さて、個人的な感想でレポートいたします。以前のエナジーボックスフィールよりも外見的に見た目もカッコよくなりなりました。接続端子はちょっと工業的で、配線した時の保護や緩み止めなどもっと考える事ができたように思うのですが、個人的にはハーモニカ端子のほうがネジで固定配線できるので好きです。多分、何か構造状の問題かなにかでこれを選んでいるのだと思います。ですから配線の時には少し絶縁テープを巻くとか、周りの保護を考えるとかしないといけないですね。
キャパシターについては以前のフィールアスカでもレポートしましたがキャパシターの問題点はいろいろと複合してメリットやデメリットがあります。単純にキャパシターはコンデンサーです。コンデンサーの役目は電子回路において平滑回路などの電源部に使われたりします。コンデンサーは電気を一時的にためる事ができ流す速さも早い。わかりやすくいうと波のある電気、交流などですがこれを直流に変換する役目を果たします。実際にはコンデンサーだけではできませんが(平滑用ダイオードが必要)荒れた電気を平らにすると言ったほうがわかりやすいかもしれません。

キャパシター(コンデンサー)はこのような働きでカーオーディオでは電気をためる、又は音質向上とうたわれてきましたが本当にそうなんでしょうかと疑問を感じてしまいます。なぜなんでしょうか。平滑する働きであることは、カーオーディオのアンプなどの電源のほとんどはスイチング電源です。電力稼ぐ為に大きなトランスを使ってアンプ内部の電源を昇圧していることはありません。スイチング電源は直流を一旦交流に変換する回路です。そして、回路は擬似的にトランスと同じように一度交流にし電源を昇圧します。その後で交流になった電源を平滑回路を通してカーオーディオの電源として使われています。このような仕組みだと一次側で交流が発生というパルスは発生していますからこの部分(カーオーディオの電源端子)にキャパシターを接続するということは発生しているパルス波も平滑して消してしまうこともあります。容量やコンデンサーの性質などにもよると思いますがちょっとカーオーディオのアンプの電源端子に本当につないでもいいのでしょうか。つなぐ事によって弊害がある可能性があります。しかし、つないでみても音が少し変化するだけで実際には検証した人はだれもいないと思います。

私がやった実験では小さなパルスが発生している電源に一般的に売っている電解コンデンサーをつないでオシロスコープで見た時の波形ではパルスが消えた事がありました。音の変化はほとんど感じられませんでしたが動作には問題はありませんでした。又、電源の外部にいろいろとたくさんの機材の分配が多くなればなるほどインピーダンスの上昇も考えられます。インピーダンスが高くなればなるほどカーオーディオ機材への電気の流れは悪くなります。
これはアンプの数を増やせば音が良くなるだろと思ったら逆に電源の事情が悪くなり音が悪くなったりアンプの性能が十分に発揮できなくなったりすることも十分にありえます。よく電源端子につないだりする音質向上アクセサリー商品がありますよね。これらは大概良くなるとは私は思えないです。つないでいる方は本当にいいのか一度はずしてみたりつないでみたりしてよかったのはどちら?とやってみるといいです。ワタシ的に思うのはつないでよくなったという場合のほとんどは今が悪すぎるから結果的に良くなったという場合ではないでしょうか。

今のカーオーディオ電源が足りない時代に来ているのに何でもつないで電気抵抗を上げてしまって何がいいのか?と思ってしまうからです。それなら何もないナビだけで鳴らすほうが音がいいのではないのかとも思ったりもします。何かに文句つけては言っていると変人だと思わそうなのでここでやめて置きますが、何かしろ電源の外部にキャパシターをつなぐと影響を与えることだけはわかっています。これが間違いがないという製品があまりないように思います。
エナジーボックスはこのような問題点を考慮に入れて開発された新しいキャパシターだと思います。開発者のThird Technology 西村は全国を飛び回り、実際に取付されているカーオーディオの悲惨な現場に立会い解決方法を探してきた方です。なぜ音が悪いのか?。なぜ正常にカーオーディオが作動しないのかを見てきてその結果を製品にしている。これは他のメーカーではありえないです。

energybox feel Point2 (エナジーボックスフィールポイント2)商品の制作意図を聞いてみました。

Third Technology 西村に直接電話にてもう一度、商品の制作意図を聞いてみました。

メールでの返答がありましたので載せさせて頂きます。以下文章

「Point2に関しましての制作意図等を記載させていただきます。
前回も延べさせていただきましたが、feelシリーズ制作の意図は、広い範囲でインピーダンスが低く広いと言う事を目標に制作させていただいております。
Ver,ASUKAにつきましては、前回書いて頂いたように、小電力機材向けという事で制作をさせていただいておりますが、本音を書きますが、私は車のバッテリーやオルタネーター、電源安定器、他メーカー様のキャパシターでは、CarAudioの機材を動作させることは困難だという風に思っております。
ここ15年ほど前からのアンプなどに代表されるSW電源が要求している電力周波数は55khz~170khzの間に存在します。
他メーカー様のキャパシターでは、せいぜい15khz程度までの周波数範囲がバッテリーで足りない電力を補う事が出来る範囲であると推測されます。
この推測の根拠は
1)15khz以上の高い周波数の抵抗値(インピーダンス)を支配しているものは、電極の素材の抵抗値であり、バッテリー液やコンデンサー内の電解液の抵抗値であることが、あげられます。

2)昨今、この高い周波数の抵抗値を抑える為に、カーボンを使用したコンデンサーが制作され始めておりますが、未だに高い周波数のインピーダンスを落としきれていない状況です。

3)15khzよりも高い周波数でインピーダンスが高い(2Ω以上あります。)という事は、SW電源回路で発生したノイズは行き先を失いますので、アンプの中に留まり、アンプの動作を著しく妨げてしまいます。

4)feelシリーズは、SW電源のノイズを吸い込み、アンプの内部をクリーンにすると共に、電力を供給する事が出来ます。

5)Point2が電力の質を保ちながら供給出来る電力量は約200Wまでと、お考え下さい。
その電力周波数は80Hz~220Khzの範囲内と考えていただきたいと、思います。
Car Audio機材は、オルタネーターやバッテリー、等の電力の質ではもはや限界を向かえている。としか感じておりません。
時代はすでに、ノイズの無いだけの直流や、電力が足りなくなった時にだけ放電を助けるキャパシターでは、全く役に立たない所か、ただの抵抗体になってしまう可能性さえもあります。
当社は、もっと積極的に機材が要求する全ての周波数の電力を供給しなければ、本当の機材の能力の違いは現れないと信じておりますし、Car Audio本来の楽しみ方の一つであるところの、機材の違い(表現力の違い)を楽しむと言うところには辿りつけないと信じております。
道は未だ半ばではありますが、どのような機材を取り付けしても動き切る環境を提案できる商品群を目指して企業努力して参りたいと考えております。
Third Technology 西村」

今の車はアイドルストップや環境に配慮したエコカーが多くなりましたから電源カットされる現状の中で少しでも余裕をもたせる事によって電源を余分に必要とするカーオーディオを如何に音が良くできるかが大事になってきました。外部アンプを付ける事が本当に良いのか?。それともなにかしなければならないのかを考えた上でこれからのカーオーディオは変わってくると思います。車が進化していくのにカーオーディオは何十年も昔と変わらぬやり方では時代にあっていません。私達ユーザーも進化していかなくてはいけない時代になったということです。


energybox feel Point2とASKA(アスカ)

energybox feel Point2とASKA(アスカ)


上がPoint2、下がASKA

サウンドインプレッション

肝心のサウンドインプレッションですがまず、簡単にディスプレイでつないでみたところfeel point2の音は、全体の音が太くなりました。痩せているな~と感じていたスピーカーがワンランクアップした低音と奥深さを感じる事ができました。すぐにつないだ時は低音が太っただけと思ったのですがしばらくエージングして鳴らし込んでいくと音楽の深い音や今まで聴こえなかった音などが聴こえました。店頭にディスプレイしているDSP8の音でさえアンプを変えたようにかんじるほど貧弱差が消えたことは嬉しいことです。車では音の情報量も増えて更に楽しい音に変化しました。付けて走ってみるとなぜかトルクアップしたような感じになりました。これはバッテリーへの影響を結構与えているのだろうと思います。

一つだけ使いたい人に注意点ですが、ただこれをつければ良いと思うのだけはやめてください。取付して性能を発揮できるのはきっちりとした専門知識を持った人が取付するべきなのです。その理由は先に書いたキャパシターの問題点を把握して配線をどのようにするのかが大事だと言うことです。是非、エナジーボックス正規取り扱い店でお求めください。

それではまた、書きます。


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