スバルアウトバック ハーマンカードン仕様車 スピーカー交換とDSPアンプ取り付け
今回紹介する車はスバルアウトバック ハーマンカンドン仕様車です。通常でのスピーカー交換はできない車です。取り付けするのはブルームーンオーディオのスピーカーフロント3ウエイとDSPアンプは8チェンネルアンプ搭載のARCAUDIO PS8-50を使って取り付けします。
問題なのは今流行りの純正ディスプレイオーディオが問題で位相が反転してるなど通常ではオーディオとして考えられないセッティングがされている事です。以前にもトヨタ車のディスプレイオーディオで位相が反転している問題を取り上げましたがそれよりもっと深刻が問題がありました。スバルアウトバック ハーマンカンドン仕様車でどんな苦労があったのかレポートします。
この車は一度ブルームーンオーディオのVX165の2ウエイスピーカーとmatchのUP6DSPで取り付けした車です。しかし、調べてみると位相の反転やドアスピーカーは低音しか出ておらず、ダッシュボードスピーカーの出力と合成するしかできませんでした。これで一度は調整したのですがやっているとバグってしまって動かなくなる事が度々発生して使い勝手がとても悪くなってしまいました。お客様には正直に伝えて解決方法をいくつか提案させてもらい今回の作業となりやり直しすることにしました。
今回の作業ではアークオーディオのDSPアンプ、PS8-50に交換とミッドレンジを追加、リアチャンネルの追加がメインです。
VX165の2ウエイスピーカー、ツィーターとデッドニング済みで取り付けしてあるのミッドバスはそのまま使って新たに3インチミッドレンジを追加してフロント3ウエイ、プラスリアチャンネルの配線加工します。
純正オーディオの特性を測定してみる
最近のカーオーディオのメインユニットは交換できなくなってきて更に自動車メーカーのオーディオは複雑化してきています。普通にオーディオ交換できない自動車メーカーはオーディオ交換したい人にとって車も買いたくないほど最悪なオーディオと音質です。このスバルアウトバック ハーマンカンドン仕様車も例外でなくオーディオを触らなければそれなりの音は出てはいますがバスブーストされた低音や位相が曲がった気持ち悪い音質は異常です。世の中から消えてほしい一つです。文句を言っていても始まらないのでまずは純正オーディオのスピーカー配線をから引き回して運転席シート下へ配線を集めて測定してみることにしました。周波数特性はフリーソフトのウエイブスペクタというソフト使いました。変換はスピーカーLINEからRCAへ変換してパソコンに入力する方法です。リアスピーカー(フルレンジ)は補助なので特性をあまり気にしていないのでやりませんでした。(測るだけならやったほうが良かったかもしれません)位相特性を調べるにはオシロスコープを使いました。
ダッシュボードの出力特性です。あとで気づいたのですが高域で上がっているのは純正オーディオでのトレブルが少し上がっていましたが何もしなくてもこの上がった帯域は意識的に作られているようです。
ドアスピーカー出力特性です。フラットな特性でなく100Hzを中心に持ち上がっています。特性を利用して使えそうなのは400Hzぐらいまででしょうか。高域は下がり800Hz以上は全く使えないです。
トランク左サイドにある純正サブウーハー特性です。35~45Hzを中心に持ち上がっていて80Hz上の特性は下がっています。もう少し120Hzまではフラットにでていてほしい。純正ではドンドコしかきこえない。またはうるさいと思う音質です。
スバルアウトバック ハーマンカードン仕様車、位相特性
位相特性は2チャンネルオシロスコープを使って周波数特性からみてドアのスピーカー出力とダッシュボードの位相を測ってみました。
多分、接続は間違ってはいないと思うのですが逆相で表示されていました。これが正しいかが測定時点ではわからないです。なぜかというと後で分かることなのですが接続が違っていたのかもしれません。多分、ダッシュボードは正相ではないかと思われます。
接続は何度も確認しましたが間違ってはいません。80Hzでは正相でしたが100Hzだと位相がズレ始めて125Hzでは完全に高域限界1KHz付近でも逆相でした。
考察するとダッシュボードの出力からはミッドレンジとツィーターをパッシブで接続してドア出力とサブウーハーはマルチチャンネル接続にしたほうが良いことがわかります。DSPアンプのチャンネルが余裕があればツィーターとミッドレンジもマルチチェンネルにもできますが今回の取り付けでは8chアンプなので2チェンネルでフロントダッシュ(パッシブネットワークで2ウエイ)、2チャンネルでドア、2チャンネルでリアー、2チャンネルブリッジ接続でサブウーハー(1チャンネルでもできます。)
帯域の分割はフロントダッシュスピーカーでは低域側を500Hzでカット、ドアスピーカーはハイパスで位相が反転した125Hzで右チャンネルを位相反転の設定で使います。ミッドバスのローパスはミッドに合わせた500Hz、リアーは好みによるが高域で邪魔にならないよう同じく500Hzとして使い-6db減衰させます。リアスピーカーはフェーダーで一番前方にふっても音は消えません。消したければスピーカー端子を外したほうがいいでしょう。サブウーハーはハイパス125Hzに合わせます。本来なら特性から80Hzにしたいのですが位相コントロールができないので調整して使うことにしました。
ミッドレンジ、ブルームーンオーディオミッドレンジドライバーMX80の追加
純正のダッシュボードスピーカーと見比べてみたらサイズが近くだったのでダッシュボードに入らないかと思い取り付けしてみることにしました。ブルームーンオーディオミッドレンジドライバーMX80が一回り数ミリ大きく、そのままでは入らない。考えたのは4mmのバーチ材でスペーサーを作ってとも締めでマウントさせました。純正のプラスチックベースがどうしても当たってしまうので当たる部分をレーザーカッターで切断して干渉を回避して取り付けできました。その他、加工にはスピーカー蓋のメッシュ出っ張りになる部分が裏でブルームーンオーディオミッドレンジドライバーMX80のエッジに干渉するのでカットしてエプトシーラーでシールドすることでブルームーンオーディオミッドレンジドライバーMX80の音をダイレクトに出すように工夫しました。
リアチャンネル配線
リアスピーカーの配線をチェックしてリアチャンネルのイン(DSPへ入力)とアウト(DSPから出力)の配線を作りました。リアドアのブーツを外すとコネクターがあるのでそこを外して加工しました。4芯ケーブルを使います。Bピーラー内側にコネクターを引き出して割り込ましました。
これでスピーカーからの配線は全部運転席シート下まで引廻しました。測定はここからやっています。
ここからが本番です。スピーカーラインを変換してRCA出力にします。DSPアンプはスピーカー入力もできますが純正オーディオとの信号の干渉を回避するためトランス型の変換コンバーターを使いました。最も安価なのはオーディオテクニカのハイローコンバーターAT-HLC130を4個使って変換しました。
シート下は純正のアンプがあるので非常に狭いスペースです。ここにパッシブネットワークの配線、オーディオテクニカ AT-HLC130 ハイローコンバーター でRCA出力に変換、電源の強化でエナジーボックスのキャパシタがつきます。
ARCAUDIO PS8-50 DSPアンプを取り付けします。シート下の余裕スペースがないので後方へ取り付けしました。
配線と機材の取り付けはできました。ここからが問題でした。ARCAUDIO PS8-50 DSPアンプには取り付け前からディスプレー上で一度繋いで決めておいた基礎データーをいれておきましたのでエンジン起動して音の出ることを確認できました。接続に問題あるかはこの時点ではわかりませんでした。
DSPのセッティング
まずは位相のチェックです。位相チェッカーで実際の極性チェックしてみます。すると左ダッシュボードスピーカー、ミッドレンジが逆相でした取り外して取り付けが間違っていないかチェックしても間違っていませんでした。オシロスコープとは違う結果です。なぜか分からずですがとにかくチェックして配線接続で反転。他のスピーカーも同様にチェックして正相接続になるようにしました。ARCAUDIOのPS8-50、DSPアンプの調整アプリはとても賢くてイン側で位相補正、タイムアライメントが調整できます。アンプの出力をオシロスコープで見て同相に合わすことが可能です。また、出力側でもタイムアライメントが調整できるので正確な調整が可能です。やっていて難しいですが正確にできてすごいと思いました。
音のフォーカスをセンターに合わせて位相合わせができたらネットワークでつながりを見ていきます。実際の周波数特性をipadのアプリで測りながら全体をどうするか見極めます。まずは高域でのピークを抑えます。5~8KHzのピークを入力側のイコライザーで補正。ミッドバスの余計なピ—クも抑えました。過度にやると必要な音質もなくなってしまうので注意しました。何度もやり直して約半日かけて音質を仕上げました。
出来上がった音質は最高
イコライザーって攻めれば攻めるほど音質の老化が目立ちます。それよりスピーカーの個性や情報量を気にして全体の音質のクオリティをあげたほうが楽しい音がするのです。出来上がった音はきっちりセンターにフォーカスしながら3ウエイらしい情報量の多い音質に仕上がったと思います。純正サブウーハーを使っているのでサブウーハーの音質クオリティがいまいちのところがありますが通常なら問題ないと思います。純正アンプのフィルター特性の影響があるようで若干63Hzでのつながりに谷間があるもののイコライザーで少し補正入れたのでまずまずの低音と量感があると思います。位相がきっちり合った音は何度聴いても気持ちいいです。オーナーさんに喜んでもらえるでしょうか。またレポートします。では、また。
その後、
お客様に仕上がった音を聴いてもらったところかなり音質がかなり良くなったことにびっくりされていました。センターフォーカスの定位の良さやサウンドバランスがとても気にいてもらえたようです。「これが本当の音なんですね。同じ音源持っていますが生々しいく聞こえたのには驚いた。」と言っていました。
追記
最近疲れが溜まってきたのかよく眠れない。だるいなどがあって日曜日の朝に少し眠い感じで階段を降りていたら下3段ほどでつまずいて落ちてしまい足左小指を負傷してしまいました。かなり痛い状態ので病院へ行きます。骨折の可能性もあるような気がします。足が痛くて引きずっている状態。階段には普段から気をつけていたのですが、体がゆうこと効かずでした。できるだけ仕事には影響出ないよう頑張るつもりでありますが作業が長引く可能性もあるので申し訳ない気持ちです。9月後半でも暑い日が続くので疲れるのでしょうね。今後も気をつけます。
16日病院でレントゲン撮ってみたら骨折していました。痛みが少しおさまるまで安静にしています。

