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カーオーディオの専門用語でよく位相(いそう)フェィズという言葉を聞くことがあると思います。そこでカーオーディオで使われる位相の話をしてみようと思います。

位相というのは波形の周期、1波長における波形の位置。1周期を360度して角度であらわす事。

こう書くとなにやら難しい感じがしてわかりにくいですね。
カーオーディオではよく単純にスピーカーを正相、とか逆相とか言う事があります。

これは、接続が正しくプラスマイナスが合っている状態を正相、反対に接続を逆相といい。逆に接続にしたとき180度反転したといいます。この状態を位相を反転したということになります。

つまり、スピーカー端子のプラス、マイナスを反転して接続したことを角度であらわすなら0度から180度に反転したという事になります。

位相というのは角度であらわし、0度、90度、180度、360度で1周期で元にもどります。この繰り返しが音となっているのです。

カーオーディオで位相は正相と逆相だけではありません。
意外と知られていないのがネットワークのスロープの切り方によっても位相が変化すると言われています。

6dbスロープで30度、12dbで60度、18dbで90度と言うように変化します。これをアナログ時計のように見立てると回転していきます。
例えば3時で18db、90度となり位相は正相、逆相どちらにも向いていない状態となります。

位相はタイムアライメントをかける事でも変化します。
音は1周期の繰り返しですから0度から360度をタイムアライメントでは時間を延滞して周期をずらしてリスナーに到達する時間をあわそうとしているわけです。タイムアライメントでの位相は時間にも関係があるということです。

カーオーディオではスピーカーの取り付け位置が車によってさまざまな位置に取り付けしてあったりしますので位置がバラバラの状態では位相の整合が取り難いということになります。

アナログネットワーク(パッシブネットワークも含む)だったりすると余計に位相の変化もあってスピーカーからのが音がリスナーに到達する時間が左右同じでない限り、リスナーに到達する時間の位相の整合はバラバラとなり整合することが難しいのです。


位相のことを整頓すると

・1周期を角度であらわし、位相はプラスからマイナスで1周期。
・時間をずらす事も1周期をずらしているので位相をずらすという。
・ネットワークでも位相が変る。
・スピーカーの角度をつけることでも周波数特性や指向性が変化し、位相が変化したともいいいます。
・角度が変化したり時間が変化したりすることによって位相が変化するという。


結構ややこしい話ですが、カーオーディオはこの位相の整合がきっちり合っていないと音が悪くなりやすいと言う事だけは覚えておくといいと思います。

この位相を考えるとカーオーディオはデジタルを使った機器のほうが調整も楽で有利だと言う事がわかると思いますが使い方を間違ってしまえばアナログもデジタルもありません。

いくら操作説明書をみても操作の仕方が書いてあっても位相があっているのかもわかりませんし、タイムアライメントでスピーカーからの距離を図って入れただけでは本当に合っているのかもわかりません。

調整が非常に難しいのは当然ですから経験と音響ノウハウが無いと理想が音作りは難しいのが現状ですからカーオーディオといっても奥がとても深いのです。


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