カーオーディオの大きな間違いと取付直しと調整
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年末がもうすぐというところへ1本のメールが入ってきた。
カーオーディオのシステムチューニングマニアルとCDを買ったのだけどまったく私には難しくて理解しにくいのでアンプの購入も考えているので相談にのってもらいたいので一度来店したいとのメール内容だった。
私は気軽に遊びにきてくださいと書いた。
そして28日の午後に彼は来店してくれた。
しかし。彼は姫路からの遠方から来てくれたのだ。
もう、びっくりです。遠い距離を車で自走し来店したのに本当に私は感謝の気持ちで一杯になった。
さて、彼はカーオーディオに関してあまり詳しくなかったので、カーオーディオのメカニズムについていろいろ説明することにした。
難しくならないようにごく基本的にスピーカーの音がどのように人の耳に届きスピーカーの取り付けをどのようにすると実際の車内の周波数特性はこうなるのだと教えた。それともうひとつタイムアライメントの重要性についても説明した。
しかし、やっぱり頭の中はぐるぐる回るほど難しく感じてしまったようだった。
わずかに教えた基本的な事、これだけでも頭は普通一杯になるらしい。
これではいろんな人に音がどうしたら簡単に良くできるのかを伝えることが如何に難しいかを知らされてしまった。
いろいろと話をして彼に乗っている車を見せてもらうことにしてカーオーディオの音を聞いてみるとかなりひどい音であった。
高音は上がりっぱなしで低音はまったく感じられずだった。
本人に聞いてみると調整にも苦労しているようで何が基準の音なのかが理解できないとの事である。
確かにカーオーディオだけの音しか聞かない人にとっては良い音の基準とは何なのかは理解できないですね。
まともな高級ホームオーディオの音を聞くとか、又はコンサートなどの生音を聞くとか、生楽器に触っているとかしないと理解できないのかもしれない。
ここでひとつだけ断りしておくが、この姫路から来てくれた彼はとても良い素直な人だしわからないからこそ教えてほしいと
やってきた尊敬する人であることを伝えておきたい。なぜならばネットで隠れてコソコソ調べて自己流でやっている人より断然行動力がある。
貴方も、ブログみているだけで本物のカーオーディオノウハウを知ることは到底できないのです。
本当のことを知る事がとても重要なのではないでしょうか。
同じお金を使ってカーオーディオを買うなら取り付けと調整が正確なことはかえって安い結果になります。
話は元に戻って、カーオーディオを即、数時間でやり直したいというのでカーオーディオを診断してみるとデッドニングは
い加減であり、位相を調べてみるとミッドレンジか、ツィータが逆相接続になっているのでデッドニングとスピーカーの
取り付け直しをすることにした。
まず、ドアパネルをはずしてみると防振材は浮いていて密着されておらず隙間だらけで外板には防振材は貼られていない。
スピーカーはアルパインのミッドバッフルボードで固定されているが金具で隙間ができて漏れてしまっているし、スピーカーの
パッキンの使い方が間違ってしまっていて隙間を作っている。
それに、スピーカーの位相の逆はミッドレンジは左右、両方共にプラス、マイナスが逆に接続されている。
なぜこんな取り付けになったのかというと車を買った車屋さんでやってもらったという。
このような事態は誰にでも起こりうることだと思ってほしい。
専門ショップでも間違いは起こすこともありうる。
だから慎重に店選びと自分の知識と聞く耳を持つ事を増やすことがとても大事なことだと思ってほしい。
さて、夕方近くまでかかりデッドニングとスピーカーの取り付けを行って仮に音を出してみると付いていたチューンアップサブウーハーがいらないくらいフロントで低音がでてしまった。
測定してみるとアルパインのトレードインスピーカーの限界値40Hzまで伸びている。
アルパインのチューンアップサブウーハーを厳密に調整し直して63Hzのクロスオーバーに設定してあまりチューンアップサブウーハーに負担をかけずフロントのつながりと広がりのサウンドにチューニングした。
位相コントロールでできるだけフラットにしている。
ヘッドユニットは楽ナビだったのでタイムアライメントは付いていないのでポジション設定をフロントだけに設定してあとは元にもどし、周波数測定を元にどうしてもコントロールの必要と思われる帯域のコントロールで全体は右下がりのフラットな調整とすることで情報量がとても多く音楽のステージングが目の前にふわりと浮かび上がる。
本人に最終確認してもらい感想はアンプ要らなくなりました。との返答。
最初にメールで書いてきたアンプの話はどこかにすっ飛んでしまっていました。
後から来たメールには、お礼の内容としばらく資金を貯めてまた伺いますとのことでキャパシターの追加に興味を持ったようです。
システムが同じでも取り付けや調整、アクセサリーパーツの追加でまだまだ自分のカーオーディオの音がグレードアップできる可能性を十分に持っている。
貴方もつまずいたら私に相談してみてください。
メールでもかまいませんよ。
では。