ホンダN-ONE モレルmaximoスピーカー交換
カーオーディオ取付作業レポート < カーオーディオブログ
最近人気のホンダの軽自動車N-ONEのスピーカー交換ご依頼です。スピーカーを県内のショップ(どこか不明?)で過去に取り付けしたらしいのですが音質が納得ができず、ご相談に来られました。話しを聞くとデッドニングもされ、ロックフォードのスピーカーセットを取り付けされているとの事です。お話をさせて頂いているうちにモレルのマキシモに魅了され交換することにしました。
今回の作業はドアのスピーカー交換とデッドニングを中心の作業でヘッドユニットはホンダ純正をそのまま利用します。早速ドアの分解からです。ドアの写真からです。ドアの三角部分にはツィーターが付いていますがよく見ると下向きについています。これじゃ、音のフォーカスを得る事は難しいですね。後でここはパテで塞いでスエード生地を貼り元に戻すようにします。
![ホンダN-ONEドア](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/bb6e0f9835db34befe4c88133788c75b.jpg)
ドアトリムを外してみます。とすると大変な事になっていました。穴を塞いでいるシートがまくれきっちり貼り付いておらず隙間がでているだけでなく見た目だけでもいい加減に見えるデッドニングと思いました。「これって、意味ないんじゃない。!」材質もボンボンとなる材質で音も悪い。制振効果まるでなし。「おいおいプロならしっかりやってくれよ。」と言いたい。
![ホンダN-ONEデッドニング間違い](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/57a61c7dedaf4d6b27f29d0e4d10ab0d.jpg)
やり直しなので全部取外ししました。「あれ?、なんにもやってないじゃん。」全くデッドニング効果のないレアルシルトが2枚小さく貼ってあるだけ。これじゃ鉄板が泣くだけで全く効果のないデッドニングです。無料だったらいいけど、これでお金取っていたのかと思うとお客様が可哀想です。
![ホンダN-ONE何もされていないデッドニング](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/4935b8a73ebcd87c00c594f273d622d8.jpg)
スピーカー取外ししました。ディフィージョンが適当に付いていました。バッフルはMDFでスピーカーの水漏れが気になるのか上側に薄いシール材が貼ってあります。MDFじゃ水に濡れてしまえばふやけて使い物になりませんし、薄いシール材、これが邪魔で音の抜け道を塞いでいます。なんともいい加減な施工ですね。スピーカーが付けばいいとしか思えない。
![ホンダN-ONE間違いのスピーカー取付方](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/09b41f419472ba32a3ddadcaa2a469b2.jpg)
文句ばかりは言っていられない。予算があまりない中でやりくりすることにしました。「モレルのスピーカー買ってくれたのでま、いいか。」とぶつぶつ作業始めました。全部取り外して私なりのやり方になり直しをします。
ドア内部へ最近お得意のVRS制振材を貼っていきます。貼る場所は確かめながら場所とカットする材料の大きさ決めて貼り付けします。ドア中心部が最も弱く泣きの多い部分ですので張りやすい大きさにカットしたVRSを貼りました。VRSは全面貼りしなくても非常にダンピング高いデッドニング材です。今回は予算の関係上、少し間隔開けてポイントのみ貼ってあります。
![ホンダN-ONEデッドニング](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/77ce8c0f58bab4f90906ce5a10f27ffb.jpg)
内部を貼り終えてサービスホールを塞ぎます。材料はいつものカスケードVB-2です。サービスホールが巨大なので半分に分けて貼り付けします。そのあと制振材の吸音としてVB2に貼り付けしました。ドアトリムが薄いので分厚い吸音材を詰めることができませんし、予算の関係上ちょっとした工夫としてこうしました。しかしその後失敗が。
![ホンダN-ONEデッドニング](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/8b9d0bfdf72f35556cbf3e98cbecd4b1.jpg)
![ホンダN-ONEデッドニング](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/3996ae5737123cca8385960a7fbeccc5.jpg)
失敗というのは、仮にドアトリム戻そうととしたとき干渉する部分に気が付きました。下の写真の赤で囲った部分です。ドアトリムの凹みです。余計な形になっているドアトリム、凹ませてなんの意味があるのか?。
![ホンダN-ONEドア凹み](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/166fc3376f3de780b8d0291f96ff5b65.jpg)
もう一度、VB2を貼り直してこの凹みに合わせた形状に作り変えました。
スピーカーバッフルをバーチ材で作り変えてスピーカー取り付けしました。塗装はクリアー仕上げでもちろん防水処理済みです。ドアとのシールをアップしてドアトリムを元に戻して、ツィーターはダッシュボードにちょこっと取り付けしてスピーカー交換は完成です。
![ホンダN-ONEモレルマキシモウーハ取付](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/bd51e9b5972675bb767b6c49af58ce31.jpg)
![ホンダN-ONEモレルマキシモツィター取付](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/2f92cc63b1c47adb5a764b2371bfc06a.jpg)
音の調整はしばらくの時間少し鳴らして測定を行い純正のヘッドユニットで出来る範囲で音のバランスを整えました。十分満足できる音となりました。お客様からも「音が良くなって音楽聞くのが楽しいです。」と嬉しい言葉をもらいました。「グレードアップするとしたらDSP8がいいですね。」なんて妄想しちゃいました。
お断りしておきますが、ショップいじめで公開しているのではありません。このような取り付けしたのはたまたまだったかもしれませんが、お客様は信頼してお金を出しているのだから許される事ではないと思います。又、皆さんも本当に信頼出来るショップを探してみてください。カーオーディオショップはグレーなショップだと言われたくはありませんから私達ショップは努力しなければいつまでたっても信頼されませんし、DIYユーザーが増え続けるのは、今回のこういう例からなのかもしれません。とても悲しい気分にさせられます。
又、次の作業にとりかかります。