カーオーディオ取付作業レポート < カーオーディオブログ

今回のカーオディオ取付はトヨタプリウスにVifaのスタンダードスピーカーVM-265シリーズのVM265WFウーハーとVM265TWツィーターの2ウエイをマルチシステムで組みます。メインヘッドユニットはカロッツエリアのAVH-900DVAとサイバーナビの組み合わせと、サブウーハーカロッツェリアTS-WX77Aです。

メインユニットやウーハーなどは一式取付てある状態でした。ドアは同軸スピーカーがつけてあり、音の定位やバランスが悪く、改善の為ご来店頂きました。



ナンバーを見てびっくり川崎ナンバー!関東?遠いですねと話をいろいろ聞くと、今までに行ったショップは自分の思っている物と違うものを売りつけるショップばかりで困っていたそうです。音が良くしたいだけなのに商品ばかり売り付け調整もしないのだとか。都会ではいい加減なショップも多いのかな?。

石川県の加賀市まで来てくれて本当に感謝です。でも、責任は重大です。きっちり音を出すと硬い約束をしました。

さて、前置が長くなりましたが早速作業開始です。
作業はまずデッドニングです。近くのショップが信用できず、ご自分で軽くデッドニングをしてあったのですが、音からするとあまり役に立っていない様子です。まくってみるとしっかりサービスホールを埋めてあったりしたのですが材料の使い方に問題があったのでやり直しをしました。
右写真がやり直し前、左はやり直し後の写真です。




ドアの内部に使われていた防振材は使えそうな部分を残しどうしてもやり直しの部分ははがして貼りました。かなり多めに固めています。

インナーバッフルもアルパイン製からオリジナルで作製したものに交換しました。




その他、ドアパネルの防振と吸音処理も行いました。



ドアを元に戻し完成したところでツィーターのマウントを作ります。
プリウスの純正位置に取付しました。




さりげないですがこの位置が音の方向性と広がりの結果を狙いました。



スピーカー取付完成した後、電源周りを点検するとアンプ類はバッテリー直に対し、モニタープレーヤーとナビの電源は純正から取ってあった為、オリジナル電源を作成して、リレーとオリジナルでキャパシターをかまして電源の強化をしました。後で音を聴いてみるとしっかり切れるサウンドが魅力的でした。ヘッドの電源強化は、もうあたりまえですね。



音の調整をいつものように初期慣らしを行い、タイムアライメントを入力します。次に特性を探り試聴しながらクロスオーバーとカットスロープを決めます。この時気付いたのですがこのVM265シリーズはとても素直な特性でどこでもつながってくれますので楽でした。そこで音のクオリティを損なわないところと思いクロスオーバーを4Khzに設定しました。AVH-900DVAは設定が3つ記憶できるので3つの異なるパターンを入れました。これは、エージングが進んだ時の事を考えたこととHDDやDVD、CDなどの再生でそれぞれ音の表現が楽しめるように工夫したことです。

測定結果です。



これは最初の測定です。エージングも進んでいないので多少の荒れはありますがここからいろいろ探ってみてTAの微調整やネットワークの見直しをしました。

下の特性は補正し、さらにイコライザーを少しかけています。



ほぼ大体右下がりのフラットに近づきました。サブウーハーがあるので利用して厚めの低音となっています。イコライザーでどうしてもつぶせないポイントがあるため160Hz、250Hzは動かせません。実用上、聞き苦しくないので今はそのままですがいずれエージングが進めば多少の変化はあると思います。サブウーハーは音圧レベルを可変できるので後で好みに振ることがきますから特性は試聴でつながっているので気にしていません。さらにいくつかの追い込みをして設定を入れ直しました。

できあがったサウンドはなかなか楽しい。音場も広く、定位もいい。贅沢をいえばエージングが終わったあとにもう一度調整にチャレンジしたいと思わせるほど魅力のサウンドです。Vifaらしいきっちりした音は今後もさらに楽しくなると思います。

プリウスの作業は以上です。

いくつかの写真で秘密があるので公開をやめました。企業秘密なのですみません。

では、又。


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