スズキジムニー静音化(デッドニング)とカーオーディオ音質アップスピーカー交換
カーオーディオ取付作業レポート < カーオーディオブログ
スズキジムニーを音を良くしたい。車を静かにしたいと問い合わせがありジムニー2台ほどデッドニング(静音化)などの作業を行いましたのでレポーとしてみたいと思います。(写真などは2台の車の混合です)
軽自動車の4駆でジムニーの好きな方は以外と多いように感じます。また、ネットでの詳しい情報もあまりない為か、当店へのご相談もお受けする事があります。車的にオーディオにはあまりいい条件でなく純正が取付されている現状ですがこれを、ちょっとびっくりするような音へ変化させる事は可能ですのでジムニーオーナーの方は参考にして頂けると幸いです。
ジムニーで良く言われるのが車を静かにしたいという方は多いです。そして以外にも車好きの方が多くマフラーを交換されていたりサスペンションを交換したりしたりしている方も多く、この改造によって更に車の騒音が多くなっている事もあります。
そこでいつも当店で行うのが車全体でのデッドニング、フロアー、両ドア、バックサイド、バックパネルまでの静音の加工です。
実際の作業をみてみましょう。
まずは車の中のシート、内装など取り外しからです。フロントシート、リアシート、リアサイドパネルを全部取り外しします。
ジムニーフロアデッドニング

スズキジムニーカーペーット取り外し
フロアーがむき出しになったところで作業開始です。まずは、防音の為の遮音シートをフロアーの大きさに切り、敷いていきます。更に、吸音材も遮音シートの上に貼り込んでいきます。

スズキジムニーフロアーデドニング吸音材
れを車ほぼ全体になるように加工しました。リアシート下も同じようになっていいます。

リアサイド部分の加工ですが走行時のリアタイヤあたりからの騒音を防ぐ為に施工します。サイドの鉄板側にも防音材を貼り付けしました。

スズキジムニーフロアーデドニングフェンダー処理
リアサイドカバーの加工です。吸音材を貼り付けしています。後ろ側から入ってくる音が意外にも多いので吸音材にて吸音することにしました。両サイドを加工して元に戻します。

スズキジムニーフロアーデドニング再¥サイドパネル防音
リアーシートバックを取付した後、リアシート下にも吸音材などのデッドニングの施工します。

スズキジムニーフロアーデドニング
以外にもリアハッチからの騒音があります。特にマフラーなどを変えている方には効果はあります。リアハッチのバックパネルも同様に施工します。

スズキジムニーバックパネル防音
フロントの両サイドドアも防音加工します。ドアの防湿シートからの水漏れに注意して貼る部分を考慮したりビニール部分にも防水対策は少し必要ですので施工しておきます。ドア鉄板にも制振したりすると更に効果があります。

スズキジムニードアパネル防音
こうして車丸ごと室内を制振と遮音、防音とやることによってかなりの静粛性を出すことができました。
ジムニーのカーオーディオ音質のアップ方法について
ジムニーのスピーカーは足元のキックパネルサイドについています。そして簡単にプラスチックカバーで覆われています。標準の純正スピーカーは10cmでクオリティの高いものでなく音が出るだけの簡素なものが標準ですからこれを交換したほうが良い事になります。10cmでは低音が出ませんのでチューンアップサブウーハーの追加がベストです。
交換できるスピーカーは10cmですが出来るなら同軸タイプでなく10cm2ウエイのセパレートセットを買ってください。当店でお奨めなのがイートンのPOW-100.2(51,000円)少しお値段は高いですが一般的な国産メーカーのカロッツエリアやアルパインなどよりもバランスが良く音質クオリティが非常に高いです。国産メーカーは安いが、お奨めしない理由は音が良くなるという感じより物が変わっただけにしか感じないほど音が薄く、バランスも悪いことや癖があることが多い。海外メーカーは音質クオリティで勝負しているメーカーが多いので推薦できます。
イートンのご紹介ページはエムズラインさんのホームページ見てください。
http://www.ms-line.co.jp/eton_sp.html
実際に加工しての取付はイートンのPOW-100.2はマグネットが純正よりも大きくので少し奥行きがありますのでそのまま取付はできません。奥行きで当たってしまいます。そこで音質面でも良くしたいのでバッフルを作る事にしました。まずは型を起こしてバッフルを作っていきます。バッフルはもちろんバーチ材です。6.5mm~9mmで入ると思います。あまり板厚があるとカバーがつきません。

スズキジムニースピーカーバッフル作製
丸の穴に切り込みがあるのは純正の配線の逃げ部分です。ドアの配線がここに通りますので逃げが必要です。上下のボルトにてバッフルを固定します。サイドの鉄板側にボルトがつけられるようになっています。
サイドにつけるとこんな感じです。

スズキジムニーインナーバッフル
スピーカーを取付するとこんな風になります。周りの鉄板などに防音材や制振シートはあまり貼れませんが貼れるならやったほうがいいです。特に鉄板の泣きが取れるほうが音質面では良くなります。

スズキジムニーバッフルにイートンスピーカー取付
ここの上にかぶるカバーも加工しておいたほうがいいです。音の抜けなどを工夫する必要がありますが条件が悪い位置にありますのでそれなりの工夫が必要となります。カバー元に戻せばここは終了です。
2ウエイセパレートですからツィーターの取付が必要です。ツィーターのマウントが付属であるのですがあまり形的に良くないのでマウントを作ってダッシュボードに取付しました。

スズキジムニーイートンツィーター取付
ウーハー(イートンUSB-8 20cmパワードサブウーファー)は運転席シート下に設置してリモコンにて音量調整できるようにしました。
ヘッドユニット部分は一台のジムニーはナビゲーションで、もう一台は1DINのCDプレーヤーを取付しました。

スズキジムニーCDプレーヤー配線取付
配線が全部終わると調整ですがごく基本的な調整をナビ又はCDプレーヤー側で設定して少し、スピーカーのエージングをかけます。取付したばっかりの音は心地なくなじんでいませんので数時間鳴らしてから本格的に調整を追い込みします。
音を軽く出してみると、何もしなくてもも結構良い音が出てくれました。車に乗り込んでドアを占めてみると高級車のような静粛性も感じられ静かに感じます。これはいい!。というか、お客様からの予算からやり過ぎ(施工金額オーバー)かと思い少し反省してしまいました。でも、このぐらいやらないと効果がないですし効果がなければお金を出してもらう理由も無くなりますし、信用も無くなりますからやっておかないとという気持ちです。小さなクルマでも大きな期待がかかっているのですから責任はあります。
さて、2時~3時間ほど慣らして再調整に入ります。細部にわたってタイムアライメントなどをチェックして位相補正を出来る限りおこないました。少しづつセッティングを煮詰めていくとバランスの取れた音へと変化しました。ジムニーの場合低音の決めてはサブウーハーです。中高域はイートンのPOW-1100.2にまかせて、低音とのつながりをコントロールすると一つの繋がった厚みのあるサウンドへと変化できました。これならいける!
お客様が車を引き取りにきて乗ってもらうと「すごい、全然ちがう」「静か!。」「音もいい。、軽だし、ハンディのある車でもこんな音がでるのか!」とびっくりされていました。「実はジムニーだしそれほど出ないと思っていて純正より少し音が良くなればな~と思っていたんです。それを超えるはるかにまともな音以上に音が良くてビックリ。」と感動してもらえました。
普通のカーオーディオ取付作業に見えて実は結構いろんなところで工夫していました。音に関するノウハウなら誰にも負けない。自身過剰かもしれませんが、私は25年以上も研究し続けた実績があるのですから当然な事なのです。
このようなジムニーだけでなく、普通の車であっても音の原理を知っていれば何をすれば音が良くできるのかはわかるのです。ただ吸音材や制振材などをペタペタ貼っても何も変わりません。長年のノウハウそのものが音質アップへの変化と繋がっているのです。是非貴方もやってみたらいかがでしょうか。お金をかけるだけの価値は絶対にありますから!。
追伸
2018年も明けて先日は大雪となり除雪も大変でした。現在は落ち着いていますが雪のおかげかお店は暇になっています。泣き!。貴方のご依頼お待ちしております。