カーオーディオ取付作業レポート < カーオーディオブログ

日産ノートにmorelのスピーカー取付を4月に行った車を紹介したいと思います。お客様は兵庫県からお越しのお客様で以前にも当店に来店されていた方です。車を新車で購入されので取付相談を受けました。一度、試聴の為に来店されあれこれと1日かけて試聴することにしました。

お客様からの1番の要望はmorelのスプリーモツィーターを付けたいでした。しかし、モレルsupuremo 602は値段が高く手が出せないということでモレルsupuremo602のウーハーまでとは行かないがモレルのトップエンドとしても素晴らしい音が出るELATEのウーハーMW6(単体価格110,000円を選択してモレルSUPREMO TWEETERと組み合わせる事にしました。

如何にしてモレルSUPREMO TWEETERとELATE MW6とをうまく鳴らすかを店頭のディスプレー上でテストしてみることにしました。用意したのはツィーター用に値の違うムーンドルフの白コンデンサー6個、アンプはARCAUDIO KS125.4JEⅡ(4チャンネル)、KS12.5.2BXJⅡ(2チャンネル)2台、スピーカーケーブルをナノテック・システムズ種類を変えて数本とカルダスケーブルRCA、スピーカーケーブルです。これらの組み合わせをつないでは試聴を繰り返してベストな選択をすることにしたのです。ちなみにヘッドユニットはテスト用としてディスプレーで使っているDEH-P910ですが、お客様のヘッドユニットDEH-P01でメンテンスに出してしたのでDEH-P910で代用しました。

結果は面白い発見がありました。

まず、アンプは4チャンネルのARCAUDIO KS125.4JEⅡを1台で鳴らすより、2チャンネルアンプKS12.5.2BXJⅡを2台使って左右で独立したほうが、はるかに音が良かった事です。価格的にはARCAUDIO KS125.4JEⅡが103,950円でKS12.5.2BXJⅡは1台あたり69300円ですから2台で139,600円で35650円高くなりますがメリットとしてレンジ間がとても良かった事やセパレーションがいい。音のハリやつやなどもこちらのほうが良かったのです。KS12.5.2BXJⅡはKS125.4JEⅡよりもサイズが小型でシート下の設置にはどこにでもおけるサイズですから設置はしやすい。

ケーブル関係はモレルのユニットにはカルダスケーブルが非常に相性がいいことも発見でした。ナノテッックシステムズのSP#79シリーズのスピーカーケーブルでは音のメリハリや音のヌケが抜群です。しかし、カルダスケーブルのほうが立体的に音場感がありSUPREMO TWEETERの立体音像再生には合っている事がわかりました。カルダスケーブルは配線の皮を向いただけで使うと高音域につまりのあるように聴こえるのである処理を行うと抜群の抜けた音とハイスピードな音に化けます。この端末処理を行なってシステムを組みます。

今回はアクティブとパッシブを組み合わせをすることにしました。ツィーターはムーンドルフのコンデンサーで-6dbカットスロープでクロスオーバーとし、いくつかのコンデンサーの値を変えて抱き合わせする事で通常の1個のコンデンサーでつなぐより更に純度の高い音質を得る事ができたので採用することにしました。

数時間かけてのテスト試聴でもかなり語れるほどの結果と成果があったことは私にとっても利益がありました。今回はかなり追求したやり方なのでお支払い頂く金額もそれなりの高い額となりました。技術でできるサービスは徹底的に行います。ある意味インストーラーがヘタだったらクズになってしまいますので責任はかなり重いです。

日を改めて車の入庫をしてもらい早速、作業に入りました。


日産ノート

ドアをばらします。最近の日産はサービスホールはパネルで覆われている事が多いのですがこのノートは今までと同じようにビニールで塞がれていました。


日産ノートドアトリム外したところ

日産ノートデッドニング

デッドニングを行いカルダスのスピーカーケーブルを通します。ケーブル太さは約8mmから9mm程度で結構太いですがノートのドアには楽に通すことができました。


日産ノートドアスピーカーケーブル通し

スピーカーのベースバッフルを作成します。バッフルにウエイブ加工します。バーチ材は非常に硬いので加工は大変でキックバックを食らうとけがをします。


日産ノートインナーバッフル作製

ドアにベースバッフルを取り付けてドアトリムに純正位置に穴を開けて合わせてみました。すると純正のスピーカー位置とスピーカー位置がずれていました。これは純正でも最初から位置がずれています。かんたんにできると思っていたアウターバッフル作成もめんどうな作業となりました。


日産ノートアウターバッフル加工

そこで、ドアトリムを縦に長く穴を開け直しすることにしました。


日産ノートドアスピーカー穴カット

これに合わせてアウターバッフルを作成します。何枚か重ねたバーチ材に穴を開けてスピーカーの落とし込みを作り、周りをカットします。楕円状になっているのが写真でわかるでしょうか。


日産ノートアウターバッフル作製

日産ノートアウターバッフル作製

ドアトリムにマスキングして作ったアウターバッフルを仮づけしてしてみました。ドアトリムのスピ^カー周辺は結構まるみがあるのでバッフル周りのパテ盛りは多くなりそうです。


日産ノートアウターバッフルパテ盛り準備

角度を変えて写真を撮ってみました。


日産ノートアウターバッフルパテ盛り準備

パテを削って成形してエクセーヌを貼って仕上げました。


日産ノートアウターバッフルエクセーヌ仕上げ

スピーカーを取り付けしてドアは完成です。スピーカーグリルはモレル付属の物を使いました。ドアトリム内には吸音処理も行っております。


日産ノートアウターバッフル完成

ツィーターはマウントを作りピラーへ取り付けしました。


日産ノートモレルツィーターピラー取付

電源線やウピーカーケーブルの配線は左右同じ長さに揃えました。電源ケーブルの引き込みは大変でした。エンジンルーム側が狭いのでバッテリーなどをはずしてメインハーネス部分横に穴を開けて引き込みしました。


日産ノート電源ケーブル通し

室内側で分配してヘッドユニット、アンプ2台分と分配ブロックで分配しました。それぞれの線にヒューズを設けています。予算の関係もあるのですが無駄のない配線としているので高価な分配ヒューズブロックを使うのはやめました。


日産ノートCDプレーヤー電源ケーブル通し、電源の分配

一様配線を全部つないで取り付けのほうは完成です。配線に間違いがないかもう一度チェックしておきます。間違いのないことを確認できたので音を出して位相などのチェックや接続を確かめておき馴らしにに入ります。初期馴らしは最低でも3時間程度は必要です。

馴らし後に簡単にクロスオーバーネットワークでセットして測定してみました。ツイーターはムードドルフのコンデンサーを組み合わせてパッシブネットワークとしています。ミッドウーハーはDEH-P01のアクティブネットワークでツイーターとのフラットな特性を狙います。

以下はツィーターの特性です。


日産ノート音質特性ツィーター

ミッドバスの特性です。とりあえず高域は3.15Khzで切ってみました。タイムアライメンはこの時点では適当なので特性もあまり良くないようです。


日産ノート音質特性ウーハー

タイムアライメントなど少し補正を心みて基本特性を作っていきす。ツイーターとのクロスオーバーはバッチリきまりほとんどディップがありません。クロスオーバーは3.15Khzあたりです。特性にはまだエージング不足もあってもう少し時間をかけて馴らしがしたいところですが1週間と短い時間ですべてを作らなければならないので今回はイコライザーを使って補正をしました。イコライザーをかけなくてもかなり聴ける音だったのですがピークポイントも感じたりしますので補正は必要と判断してある程度エージングが進むまではこのまま使ってもらう事にしました。ノートスピーカー周波数特性、 最終的には聴感上で補正して終了としました。


日産ノート音質特性全体

オーナさんが取りにきてチェックしてもらい満足頂いたようで、「自分の耳にはもったない」とか慣れないハイエンドの質感にびっくりされているようでした。今後はさらにエージングと共に追い込んでいくことを約束しました。今後が楽しみです。以上で日産ノートにモレルスピーカーとARCAUDIOのアンプ取り付けは終了です。

追記

特性を見返すとローエンドがゆっくりと31Hzまで伸びていますので凄い低音が入っていると聞こえる事に気がつきます。ドアを固めるデッドニングの大切さがわかると思います。ただ貼ればいいてもんじゃないです。見極めが大事なんです。

4月には合計4台、1週間に1台とハイペースでカーオーディオの取付をしました。かなりきつい内容でしたがベストを尽くしました。又、次に取り付けした車BMW E46のカーオーディオ取付を紹介します。

今日は疲れて眠いです。誤字脱字があると思いますがお許しください。また書きますね。ではまた。


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