MAZDA(マツダ) CX-5 スピーカー交換 morel(モレル)TEMPO取り付け
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最近人気のクリーンディゼル、マツダCX-5のスピーカー交換です。モレルのスピーカーTEMPOを取り付けしましたのでレポートします。
![MAZDA(マツダ) CX-5](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/b1759486d007cf16d68c6c1e3a77ad9b.jpg)
カーオーディオの取り付けの依頼は、春先と随分前から聞いていたのですが、やっと車が入り18日から取り付けとなりました。カーオーディオのシステムはDEH-P970、スピーカーはモレルのTEMPOを取り付けでデッドニングも作業します。DEH-P970はあらかじめ取り付けされていたので、マルチセッティングに切り替えしてフロント2ウエイでしっかり低音から高音まで鳴らします。
前置きはこのぐらいにして早速作業に取り掛かります。
ドアから分解していきます。CX-5のドアトリムを外すにはドア取っ手とドア開閉のネジ2本だけですので簡単でした。ドアトリムを外すと外見が大きなスピーカーが付いていました。スピーカー自体は16cmぐらいのフルレンジです。
![MAZDACX-5 ドアトリム外したところ](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/4426febb281afb8086a784683be72945.jpg)
![MAZDACX-5純正スピーカー](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/e224812da6057f407f511305c65a7d41.jpg)
![MAZDACX-5純正スピーカー裏](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/f3cde7913388d582bb5316cdcac88a13.jpg)
サービスホールを塞いであるパネルをはずします。いくつかのネジを取るとずれますがウインドーモーター取り外しには注意が必要です。(自作の方は特にご注意を!)外れてしまえばデッドニング作業の開始です。今回はサブウーハーなしでもスピ-カーの性能限界まで音を出しますので材料は多めにしました。
![MAZDACX-5 サービスホールパネル外し](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/5988ef6d2d63e7949a4ad78c72573b9a.jpg)
![MAZDACX-5ドアデッドニング](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/450f5d8ef29cb53d700ad88d40b8f3e8.jpg)
サービスホールのパネルは前回のシロッコでも行ったカスケードのVB-1を吹きつけして防振しました。乾燥させてドアに戻します。パネル全体の表面がざらざらとした感じに仕上がっているのがおわかりになるでしょうか。
![MAZDACX-5サービス・ホールパネル制振材吹付け](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/50c5e29ea830f146dd0b124f1193df1f.jpg)
![MAZDACX-5制振たパネル取付](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/5a3dce09e7016b4a47f5345c337d2cec.jpg)
次にインナーバッフルの作製にかかりました。純正のスピーカーの高さは約50mmありました。これと同じぐらいの高さになるようしてスピーカーがドアトリムとの隙間がギリギリまでの大きさと高さになるように検討しました。いくつかの試作で型を起してみて組み合わせながら実際のインナーバッフルを作製していくことにしました。下の写真はその時の型です。ベースの型やスピーカーの穴など4、5枚の型をあまったMDFで作りました。
![MAZDACX-5インナーバッフル作製](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/df06f472ee036207b92050987608d9d1.jpg)
できあがったMAZDA CX-5用インナーバッフルです。ベースバッフル9mm、2枚プラススピーカーマウント18mm+15mmで合計51mmです。又、スピーカーマウントは交換すれば別のスピーカー取付も可能です。
![MAZDACX-5インナーバッフル](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/f182503faea4618f6b76753c7b8ea659.jpg)
モレルのスピーカーをドアに取り付けしました。ドアパネル内の吸音材の貼り付けもお客様から要望がありましたので行いました。ドアからの余分な音モレはほとんどなくなります。ドアトリムを完全に元に戻してドアは完成です。
![MAZDACX-5スピーカー交換](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/02da254b42cc0f1f862ff06178d1a5b8.jpg)
![MAZDACX-5ドアトリム吸音材](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/4402abfd5ca88a948f386e0fd8763e97.jpg)
ツィーターはダッシュへスピーカーセット付属の取り付けマウントで簡単に取り付けました。これは、予算もあるのですが車側を加工したりしてダメージを与えたくないお客様の考えでもあるので尊重しました。
![MAZDACX-5ダッシュツィター取付](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/12cad7a7681cf35f178d5ac2d36ad49b.jpg)
取り付けが終わったのでセッティングです。いつものように少し慣らしを行って基本的なタイムアライメントを調整して測定してみました。ミッドレンジがだいたい3KHz付近から-12dbぐらいのカーブを描いて自然にカットされているようでしたので今回のセッティングはミッドバスを3~4KHzでいいのではと判断しました。そこにツィーターと組み合わせてフラットな特性作りをしてみまました。イコライザーはかかっていません。
![MAZDACX-5音質測定](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/1bd96bc9b4efb99fb4b018810b932830.jpg)
しかし、音を聴いてみるとどうもしっくりきませんでした。クロスオーバーネットワークのフルターをいろいろ切り替えてフラットになるのですが音が面白くないのです。6KHzにピークがあるのでこれをつぶそうとしていろいろやってみたのですがうまく表現できません。結局、このスピーカーの場合フィルターを-6dbのフルターで緩めのほうが情報も多くあって位相特性も一番合っているようでした。
タイムアライメントも微調整して位相も合って音も十分と確認ができたのでイコライザーで少し修正を行ってみました。基本は一様フラットを目指します。好みについては後から再調整するのでとりあえずはフラットに。特性はエンジンノイズも含めた特性です。実際にはエンジンがかかているので実用な特性を見たかったからです。低音は十分で50Hzぐらまで帯びていますがグラフではエンジンノイズもあるのでピークがあるように表示されています。25Hzは外来ノイズですので特性としてはあてにできません。
![MAZDACX-5音質測定と調整](https://www.studio-messe.com/archives/001/201912/681c9d6212341b19b0a0216fa0d53cd5.jpg)
DEH-P970のイコライザーはバンド数が少ないのであまり無理にやっても良いことはありませんから必要最小限としました。6KHz付近は触れないので無視してその前後で+1~+2で調整しました。500Hz、800Hzも修正しました。
お客様に出来上がった音を聴いてもらました。「フラットで聴きやすい。欲がでてウブウーハーがほしくなりました。」と言っていました。確かにもっと低音の伸びがあってもいいのかもしれません。もっと欲を言えば高音域ももっと素直伸びてくれれば最高ですが今回の作業でできる事はすべてやったのでこれ以上はできませんでした。対策はいくつかあるのですが、限界ですね。
「低予算でここまで作れたのだから感動です。」と満足してくれました。今後はアンプも追加したいそうだ!。うれしい言葉を頂いて帰っていきました。どうもありがとうございました。次回もお待ちしております。