ホンダ フリードスパイク フォーカル170V取付
カーオーディオ取付作業レポート < カーオーディオブログ
先日フォーカルの日本向け仕様170Vをホンダフリードスパイク新車に取付しましたので参考までにカーオーディオ取付作業をレポートします。
カーオーディオの構成はヘッドユニットはカロッツエリアサイバーナビで前モデルAVIC-ZH9900にフォーカル170V日本仕様でフロントスピーカーだけのシンプルな構成です。すべての予算は12万円。
このスピーカーを選んだ理由はドアのガラスのスライドレールがスピーカーバックにあたる可能性が高く、スピーカー背面の寸法ができるだけ少ない物を選択する必要がありました。
パイオニアの取付ガイドブックで見てみるとパイオニア製品のスピーカーが取付不可能になっています。
通常のスピーカー交換取付ではほとんどのスピーーカーが取付不可能だということが考えられました。
その中でもこのフォーカルはバッフルをオリジナルで作りこむことでインナー取付で収められそうだと言う事でこれに決めました。
他のスピーカーでも工夫をすれば、インナーでの取付可能だと思われますが、スピーカーマグネットが大きいとかなり難しいと思ったほうがいいです。ちなみにこのフォーヵル170Vのスピーカー埋め込み奥行きは57mmです。これ以下のスピーカなら取付可能です。
ドアパネルの形をみていきましょう。
ドア表側です。表はフラットな形状でアウター加工しやすそうです。
ドアパネルスピーカー部分裏側、穴の部分の立ち上がり部分に5mm程度余裕があります。ここの部分はカットしておきます。
スピーカー取付穴鉄板側
スピーカー口径よりも穴は小さい。最近のホンダはなぜかケッチってほとんどのホンダ車がこのような穴のあけ方がされています。もう少し大きくしてくれてもいいのにね。!
この鉄板の穴に合わせてオリジナルのインナーバッフルを作製しました。厚みをスピーカーに合わせてみると9mmでベースを作り、18mmの合板で合わせて29mm厚のスペーサーで何とかスピーカーが当たらずに取付できました。
今回のデッドニング作業はいつもと少し違う作業をします。
フロントスピーカーをしっかり低音まで再生するのでドアのインナーにはしっかり防振材を貼り付けしました。少し過剰に見えるかもしれませんが鉄板が薄いので結構強度が必要でした。
このようにすると不要な共振も幾分か抑えられて音質が良くなります。どのくらいの量が適正なのかは経験ですね。フォーカルのミッドバスを取付してドアを元に戻してドアは完成です。
次にツィーターを取付しました。ツィターはAピラー付け根にちょうどいい場所があったのでそこに付けました。ここの場所だと角度位置も見た目もよくピッタリです。
スピーカー全部の取付と配線が完了したので調整に入ります。
今回の配線はサイバーナビなのでフロントスピーカーにミッドバス、リアースピーカー接続でツィーターと接続しました。こうすることでタイムアライメントが単独で各スピーカーにかけることができます。ツィターのレベルが少し高いので詳細設定でリアを-3レベルダウンしました。
位相をチェックしてみると配線が間違ってはいませんがツィターだけ逆相です。しかし、フォーカルのツィターは逆反りのインバーテッド型なのでそのままでOKでした。一様正相にしてみましたがなんとなく音場がおかしく再現されたので元に戻しました。
フォーカルのツィーターだけはちょっと曲者ですので自分で取付のときは注意ください。
簡単に設定を入れたところで測定してみました。
まずまずの特性です。クロスオーバー付近の4K~5Kにかけて大きな谷間もなくつながっています。しかし、特性が少し膨らみ気味だったので、音のつながりと位相を壊さない程度にタイムアライメントを使って少し修正しました。
500Hz~630Hz付近には谷間がありました。そして左右のレベル差がありましたのでおかしいと思ったらTAが少し左へずれていたので修正し、左レベルも-1としてコントロールしました。
これでセンターの定位が格段と良くなりフォーカスにしまりができました。最終はイコライザーで補正します。又、125Hzの低音は押さえこんだはずでしたがまだ膨らみがあります。これ以上防振材を貼るとドアの負担が多くなるのでイコライザーで修正しておくことにしました。イコライザーでのレベルダウンは-2程度です。315Hzを-2にしましたが後で戻しておきました。写真では下がっています。
設定したあと周波数特性をチェックしてみました。
中高音にかけては全体的にフラットとして低音域に厚みをつけて重みのあるサウンドに仕上げました。
作業は以上です。ホンダフリードスパイクは如何でしたでしょうか。何かの参考になれば幸いです。