トヨタボクシーmorel(モレル)TEMPO ULTRA 602取付レポート
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トヨタボクシーにモレルのテンポウルトラ602を取り付けしましたので紹介します。
お客様からもう少し音が良くしたいということでご相談を受けました。ナビは自動車ディラーで買ったサウンドナビです。お店にご来店頂き視聴されて、モレルのテンポウルトラ602をチョイスしてくれました。低予算でどこまで完成度が高めれかが課題です。
ちょっと話が外れますが、当店へご依頼される方で一番多いのが自動車屋で買ったナビが多く調整機能の不足に頭を悩ますこともあります。特にサウンドナビの場合は純正品と市販のプレミでは大きな違いがあります。チューニングブリッジ(調整用SDカード)があって、それによって完全にマルチチャンネルに出来る機能と31バンドなどの豊富な調整機能です。これらによってできるシステムの拡大範囲はとても多くなりますから、ナビの購入時には専門ショップさんへ相談されたほうが良いと思います。
さて、作業を始めたいと思います。スピーカー取り付けが中心ですのでまず、ドアの分解です。
デッドニングの材料は中側に貼っているのがVRSという材料です。これは最近使っている材料ですが仕入元のデコールさんのオリジナル商品で欧州車のドアなどに実際に使用されているメーカーさんへ、カーオーディオ用のデッドニング材として要望して作ってもらっているデッドニング材です。制振の効果は抜群に高く、温度変化への制振性を柔軟に対応した優れた材料です。
ドアトリムが大きく鉄板の振動泣きが多いの防振材の量を多めにすることにしました。ある程度の大きさに貼ってドア全体の泣きを貼りながら確かめて貼りました。材料を使いすぎてちょっとだけ予算オーバーです。
ドアホールを塞ぐのはいつものカスケードVB2HDです。予算の関係上今回は全面に貼らず部分処理としました。
インナーバッフルの作成です。いつものようにバーチ材で貼り合わせて作りました。表側はスピーカー自体を落とし込みと表面をフラットにするために段落としにしています。又、バッフルの止る部分には爪つきナットを付けてボルトで締めあげて取り付けるようにしました。右写真は裏側です。配線を通すのに切り込み入れてあります。
ドアにスピーカー取り付けします。取り付けねじはサビが出ないようにステンレスビス使いました。配線はナノテック・システムズSP#79スペシャル使っています。ドアトリムへは適度に吸音材を詰めて少しでも余分な振動は吸収するようにしました。
パッシブネットワークはシート下に設置してナビとの結線を行いました。ツィーターはピラーなどへ凝って取り付けせずスピーカー付属のマウントを使ってダッシュボードへ取り付けしました。
取り付けはこれで終了です。調整するにはすぐにはできません。まず、ナビ側でサウンドナビの設定を変えなくてはいけません。サウンドナビの初期設定を外して、車種選択はカスタムを選択してオリジナルの設定を組みます。パッシブですからフロントとリアーはそのまま鳴らすことができます。この車の場合リアモニターが付いているので後ろ席の配慮をしてリアーも音が出る設定にしました。
基本設定を設定したら音出しして位相のチェックだけ行って接続が間違いがないことを確認した上で音出しして徐々に音量をあげていってエージングを3時間程度済ませました。ドアのデッドニングが硬いのかエージングが進みませんでした。モレルのTENPOウルトラは特にエージングが200時間以上と言われているのでうまく音が馴染んでくれませんから根気よく初期のエージングを当オリジナルのエージングCDで行いました。徐々に低音や高域の伸びなどが感じられるようになってきたので本格的に設定を追い込みます。
タイムアライメントの見直しです。サウンドナビはパッシブを擬似的にマルチにできますから周波数特性を測りながらクロスする位置を見極めてタイムアライメントを設定しました。こうすることによってパッシブクロスオーバーネットワークでも擬似的にマルチのようにツィーターとミッドバスに適度な位相合わせが可能となります。音質も設定が間違っていなければ音は良くなります。
出来上がった音質は一様満足がいく音にできました。お客様へ車を渡して聴いてもらうとしばらく降りてきませんでした。降りてきての言葉は「鳴るもんですね。思っていたより低音や高音もよく鳴っている」とお褒めを頂きました。「こちらこそ、ご依頼を頂きありがとうございました。」以上、ボクシーのスピーカー取り付けでした。みなさんの何かの参考になれば幸いです。
話は変わってこんなもの購入してテストしてみました。PHASS(ファス)のイヤホーンです。
ネットで評判が良いと聞き購入して聴いてみることにしました。イヤホーンって自分はあまり好きではありません、なぜって?、私、スピーカーから出る音が好きなんです。しかし、夜などには迷惑なのでちょっとだけ使うこともありますからどうせ使うだったら高音質の物を選びたいと思うのは皆さんも同じでしょう。
この商品、イヤホーン本体(7900円税別)と配線が別です。私の場合iphone5Sを持っているのでiphone用ケーブル(5000円税別)を選択しました。ケーブルの途中に音量調整ボタンと停止、再生ボタンがついています。セットにすると約1万5千円ぐらいのえらい価格の高いヘッドフォーンとなりますが、FTトーレディングさんに言わせると同じような商品がドイツ品は4万円ぐらいするらしく、電話でPHASSのイヤフォーンのその価格が安い物だと納得させられました。
さて、そっとパッケージを開いてみますとイヤーホン本体は木製部分がやたらと高級に見えます。端子もしっかりとしていているようです。
つないで聴いてみました。iphineで入っている音楽を聴いてみますと、音楽によるのかもしれませんが物凄いローエンドの低音はありませんが中高域の抜けの良い音色のPHASSサウンドです。イヤーホンでもファスサンドが聞けるんですね。ウッドが効いているのか嫌味のない疲れにくいようなサウンドだと思いました。音に関しては好みはあるので人それぞれですが、最近の量販で売っている日本メーカー製のイヤホーンよりはかなり良いと思います。以前に同じぐらいの価格のソニーのイヤホーンを買ったことがあるのですが高音ばかりうるさくて3秒ですぐにオークションへ売ってしまったことがあります。そんな経験もあってイヤホーンは信用していない私ですがイヤホーンもいいのかもと思いました。最近のイヤホーンは時代に合った音質の傾向があるのかもしれませんね。
軽く視聴したかったので少ししか聴いていませんが綺麗にアルコールでイヤーパッド部分を洗浄してパッケージに戻しました。この1セットだけ安くして販売します。ほしい方は早めにご連絡ください。遠方への発送も受けたまります。お問い合わせページよりご連絡ください。先着1名のみとさせて頂きますので早い者勝ちです。
では、又書きますね。